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【A Gay's Mumble】 ゲイ/レズビアンである子どもたち
『カミングアウト・レターズ』―――その編者の一人であるRYOJIさんは、最初にこの本を作ろうと思った動機を、概ね次のように話された。
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○教室の中の子どもたちを見渡しても、そこにLGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー)の子どもが存在していることは判らない。本当は、どの教室にも必ずLGBTの子どもたちが隠れているのに。
○子どもたちは、自分の性的指向に気付き、そして苦しんでいる。誰にも話すことができないでいる。自分は異常な人間なのかも知れない。頭がおかしいの...
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2008/02/03 14:10 |
【ゲイ短編】 三十五回目の誕生日
ふるさとは、いいものだ。
距離の割には、早く着いてしまった。だいたい、三時間ぐらいの旅になった。昼前に中野の家を出て、夕飯の支度をする前には着いてしまう計算だったから、正好は、わざと予告もしないでふらりと実家へ帰った。いきなりで驚かせてやろうという魂胆だったのだ。
新城という土地には、今でも田舎の風景と呼べるものが残っている。車が走るような道路は舗装が整ってしまい、正好が子供のころのように、雨が降ればたちまちぬかるむであろう風情はもうない。これまで、帰るたびに新しく作り直されていた...
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2007/08/17 15:47 |
【ゲイ短編】 てっぺんまでもうすぐ
マサユキとタカシは、幼なじみです。
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マサユキが転校してきた小学校五年生の春、タカシがクラスで最初の友だちになったことが切っ掛けでした。生徒数の少ない小学校で、ひと学年にひとクラスしかありませんでした。二人は、ずっと仲良しで、いつも一緒に遊んでいました。クラスでは、机も隣同士に並べていました。放課後は、ときどき、戯れに手を繋いで家路につきました。
・
小学校を卒業し、マサユキとタカシは同じ公立中学に進学しました。中学校は、ひと学年に三クラスありました。一年生のときは同じC組になり...
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2007/08/03 02:34 |
【ゲイ短編】 セピアの恋
「これが、‘動物の同性愛行動と自然の多様性’という論文です」
和田助教授は、動物行動学的に同性愛は決して自然の摂理に反するものではない――との確信を抱いている。
「ニューヨーク州立大学のブルース・ベージミル博士の論文なんです。皆さんも読んでおいて下さい。購買部にそろそろ入ると思いますから」
自然界には多様な性行動が見られるとベージミル博士は述べているのだ。
霊長類や海棲哺乳類、鳥類、爬虫類、昆虫など478種の生物に、生殖を目的としない同性同士の求愛行動が認められるらしい。
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2006/11/21 12:15 |
【ゲイ短編】 最後の抱擁
ケンと別れてから、こうして会うのは何度目になるのだろう。
もちろん、いつまでも気持ちを引きずってしまうのは良くない。お互いのためにならない。僕たちは、きれいさっぱり別れたのだから。でも、未練は、たっぷりだった。無理もないだろう。あのように、いきなり言われてしまったのだから。納得だって、本当は、まだ一つもできていなかった。
「元気そうだね」と、あらためて僕は言った。
「お前も……」
「もう、どのぐらいに、なったっけ?」
「まだ、四ヶ月……」と、ケンは、笑顔になって反射的に答えたあ...
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2006/11/19 16:54 |
【ゲイ短編】 来たるべき日
ある日、ボイド・ショーン記念チャペルの正面が、急に明るくなった。
(ああ……、そっか、もうそんな季節なんだね……)僕は、急かされたような気分になった。
登校する生徒たち誰もが、不思議とワクワクしながら見上げる――あの光景が、また、この年も蘇ったからだった。でも、僕は、ワクワクしなかった。結果は、ことの次第では悲しいものだろうから――と。
優に高さ3メートルを超すモミの木、金銀のグラスボールや星型、天使の翼をかたどった真っ白な羽毛、大きなピアスにも見えるスノードロップ、赤と緑のリ...
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2006/11/15 20:39 |
【ゲイ短編】 もう一度逢えるなら
大事件は発生した。連邦大統領選挙を三日後に控えた四月四日。午前八時五十一分。
「立花上級警部。あー、……これまでの君の経験や知識それと何もかもが、この任務に関わる誰よりも抜きん出ていることは言うまでもなく……」
「部長。オレにやれとおっしゃりたいのなら余計な話は要りませんから。時間がないんじゃありませんか。判っている情報を手短にありったけ下さい……。……巡査長、頼むよ……」
時空転送が限定的ながら可能になっていたことは、連邦政府内でもごく少数の人間しか関与できない超極秘事項なのであ...
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2006/07/06 01:08 |
【ゲイ短編】 lone wolf meets love
何も知らない振りをしていた。
“……さて今日、後楽園ホールで行われた、日本ミドル級タイトルマッチ6回戦は、……”
急いで襖をそっと開けて、妻が寝息を立てているのを見遣ってから、すぐにリモコンを取り、テレビの音量を絞った=========。
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2006/06/22 11:04 |
【ゲイ短編】 こんなことがあったの
沙也香が、後で話してたけど、夜のニュースに出ちゃうよりも前に、電話連絡網で回ってきたんだって。でも、あたしはお母さんが電話で話してるときに、ちょうど自分の部屋でテレビ見てたのね。それで知ったの。だから、ホントにびっくりしちゃって。
「大変よ〜っ、お母さん!」
「春菜ちゃん! 大変!」
あたしが急いで居間へ降りていったら、お母さんが、ヤバそうな顔になってて、尾山君が死んじゃった……ってことと、明日の朝は、臨時の全校朝礼があるから…って言ったの。
翌朝――――。
――――校門の外に...
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2006/05/26 09:41 |
【ゲイ短編】 お兄ちゃん
大槻さんのご家族は、お父さんが文房具店を経営していらっしゃって、お母さんは小学校の先生です。長男はすでに社会人。東京のほうにお勤めです。次男は学生ですが、横浜にある大学に通っています。そして一番下は女の子……地元の高校の二年生です。今年から交換留学生制度を利用してロンドンで勉強しています。
普段はこうしてバラバラになってしまったご一家ですが、もともととても仲が良くて、年末になると三人の子供たちは、こうして実家に戻って来て一緒に正月を迎えるというわけです。
お父さんは、
「なあ優花...
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2006/05/01 17:01 |
【ゲイ短編】 気付いたら…女
佐々木が何の気なしにテレビをつけると、いきなり画面いっぱいに、肥満した男の顔が大映しになった。
〈……ほっほっほ。そうなんです。よく言われるんですよ。何も喋らなければ普通のデブなのにねって。あっはっは。声を出した途端にね、皆さんびっくりされて。僕の顔と……この身体をね、目を皿のように見開いちゃって、呆然と眺めるんです……〉
「ああっ!母さん、ほらほら、この人この人――岡島栗雄。こんどの公演に出るソプラニスタ!」
《ほんまやがな。目えつぶって声だけ聴いてたら、ほんまに女の人でっせ。ものすご...
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2006/04/14 03:24 |
【ゲイ短編】 バルコニーアワー
たいていの男は金で落とせるが、あいつだけは違ったよ――。
*
これまで、芸能人でめぼしい男は全部食い尽くした。一般の人間にはあまり知られていないかも知れないが、あの業界にはゲイが多いんだ。誰でも毎日のようにテレビで見ている有名タレントで、俺が月に二〜三遍のペースでアナルを耕してやっている男が何人もいるんだが、そいつらの名前を聞いたらみんな卒倒するだろう。直視できないくらい淫乱。要するに、華々しいようで実は日頃いろいろ抑圧されているんだろうな、ああいう仕事をしている連中は。名前を教え...
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2006/04/10 02:25 |
【ゲイ短編】 中学生日記
都心部の空洞化とか言われるようになってすいぶん経った。やっぱり、僕――が予想した通りで、30年後じゃなくて、20年後の開封へ、けっきょく早まってしまったね。
僕らの母校、区立葵中学校は廃校になった。通っている生徒の数が、すごく少なくなったので、学区域で言うと隣の、大倉中学校に吸収されてしまう形で。
2006年3月末、最後の卒業生5人を送り出した。ほどなく解体工事を始める……なんて焦った話をしていたから、恩師の藤富先生から葵中に連絡してもらって、大急ぎでこの同窓会を企画したんだ。だって、...
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2006/04/02 23:14 |
【ゲイ短編】 Gypsy Inn
私は精魂尽き果てて再びここに辿り着いた。
カトマンズ・トリブヴァン国際空港。あの頃にはなかった大阪からの直行便を降りた時、私には、まだちっとも懐かしく思えなかった。全く様子が違っていたから。すっかり立派なエアターミナルに変貌している。
「ああ。でも、この空気……」
独特な、あの乾いたような香りはまだ健在だった。私が、この土地に帰ってきたという実感は、ネパール王国の威信が固まってできたような微笑ましい大空港の正面玄関から外に出て、この小さな大都市の中心部へと向かおうとする途中で漸く...
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2006/03/24 23:44 |
【ゲイ短編】 プリペイド・ロマンス
森に降りそそぐ陽の光が既に明るい。鳥の語らう声が煌めいていて、軽く湿った空気が草花や樹木の香りを運んで窓から忍び込む。カーテンが穏やかに揺れている。新鮮なそよ風が走って爽やかな音楽となり、二人に呼びかける。幸せな一日の始まりを。休日の心地よい目覚め。
かたわらに視線を向けると、トオルの美しい寝顔があった。神崎龍之介は、柔らかい動作で恋人のうなじをゆっくり引き寄せると、覚られないよう優しく頬に接吻した。かみそりを使っていないくせに、すっきりと、どこかへ飛び立って行きそうな眉。閉じた瞼から...
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2006/03/09 17:38 |
【ゲイ短編】 選ばれたい年頃
二人とも密会には慣れている。密談に密約。それらが重要な仕事の内でもある。
「こんなふうに……するの……久しぶりじゃ……ないっ?!」村岡が腰にいやらしく力を込めて何度も突いている。
「んふっ!うふん……そう……ね……ウッフン」嶋田は良いところに当たると、そのたびに嬌声を上げる。
したがって、密会すること自体は彼らの世界では至極当たり前であるのだから、男同士で愛し合う二人にとっては逆に好都合とも言える。よく出来たものだ。
「ほうら、ほうら、どうだ、こうだろ?ん?」村岡の熟達した感覚と...
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2006/03/02 14:30 |
【ゲイ短編】 落丁本の行方
駅前のロータリーに、新しい書店ができた――「ブック・オッフン」。
夜の十一時ごろまで開いているので、普通に残業が終わればどうにか立ち寄れる。
ヨシオは、毎日、職場にほとんどカンヅメ状態で、休みの日以外は、中々好きな本屋にも行けないありさま。今の仕事に就いてから、ズッとこうだ。
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2006/02/24 23:34 |
【ゲイ短編】 歯型
【1】
キューン キュイーン ウィー ギー ギュイーン…
伊東は歯医者が嫌いだ。たぶん誰もがそうだと思うが、あの歯を削るタービンと言う機械…削子が歯に当たる音はとにかく恐怖感を煽る。
キィィィー ギューン ギュイギュイ ギュィー…
「痛かったら言って下さ〜い。痛くないはずですけどね〜」
ここ、西新宿住友ビル10階の“エスエス・デンタルクリニック”の歯科医はベテランで腕が良いらしい。だが、会社の同僚たちは専らここの助手たちがみな巨乳のベッピン揃いだと噂していて、それゆえ伊東に...
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2006/02/21 14:55 |
【ゲイ短編】 乗り換え待ちの十五分
「これでもう九回目の不合格通知だよ…どうしようもねえ」…オーディションに落ちたタカユキはひどく落ち込んでいた。
「そっか。でも、また頑張るんなら…めげるな」…慰めの言葉も尽き果てていた。タカユキと付き合い始めたころ、奴はまだ会社勤めだった。どうしようもなかったのはボクのほうで、バイトや派遣で繋いでいたとは言え、長く続いても三ヶ月…仕事は全然定着しなかった。
「俺って、やっぱ才能ねえのかな…」…タカユキは学生の頃から演劇をやっていて、そのころから役者になるのが夢だったと言う。
「ボクには...
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2006/02/20 18:06 |
【ゲイ短編】 僕の、あした
水曜日だからと言って、
“おうっ。おつかれっ!”
“あ…。いいよ、きみ。今日は…、そこまでやっとけば”
“ねえ。帰ろっ?一緒にご飯食べに行かない〜?”
「ハ〜イ。おしま〜い。これ以上は仕事いたしません…わたくし…っと!」
みんな、午後6時になるのを待ち構えていたように退社してゆく。社員のために、毎週水曜は残業をしない日だと決まっているのだそうだ。
同僚の桜井姐さんが、
「あれ…森岡くん。なんで帰らないの?」
キョトンとした顔で僕を見る。
馬鹿げているのは、この日に残業...
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2006/02/19 14:30 |
【ゲイ短編】 この歌を貴方に
もともと、気力一本で体調を支えていらっしゃったようなところもあったから、もうこれで満足と思われたのか、竹本先生は…あの人類史的大発表があってから急に弱くなられたようだった。
「……ああ、星名くんか…。忙しいんだろう。私のことなんか構わないで、放っておけばイイのに。ははは…。いやいや…どうもありがとう、こうして見舞いに来てくれるのは、貴方だけですよ」
心臓がお悪かった。独身で、しかもお身内の方がいらっしゃらなかったので、先生が入院されてからというもの、僕は、毎日というのは無理でも、できるだ...
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2006/02/19 05:49 |
【ゲイ短編】 つけとくよ
商店街の一角。金曜午後六時。今日は早い。
階段下にある自分の郵便受けを開けるたびに春男は緊張していた。何も入っていないほうがむしろホッとするのだ。どうせ良くない知らせがくる。慣れているとは言っても落ち込むのは嫌である。次があるさと自分に言い聞かせるのには、もうイイカゲン飽きていたから。
(…はい。これはチラシ、またチラシ、これもゴミ。結果は来週以降に持ち越しってことですねっと)
ひとまずホッとした。トントントン…と階段を駆け上がる。元気などない。
いつもだったら、このぐらいの時間...
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2006/02/19 05:39 |
【ゲイ短編】 泥棒
日曜日、葵坂マンションの管理組合総会が開かれた。
予算決算の承認のほか、主な議題は防犯対策についてである。
「各戸の玄関ドアの“修繕”なんですが、管理組合への届け出をお願いしているにも関わらず、最近ご協力いただけないケースが目立っております。あらためて申し上げますが、管理組合規約の…え〜…第四十三条にございます通り…」
理事長は玄関ドアのツーロックやスリーロックの工事をする際は、ルールに従ってきちんと届け出をして欲しいと注意を促していたのだ。玄関ドアは、あくまでマンションの共有部...
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2006/02/19 05:38 |
【ゲイ短編】 コアントロー
植村が日本に帰ってきて、もうすぐ半年になる。
「あ…。また来たのか」
けっして愛想の良いミセではない。
「それはないだろ。ここを目掛けて駅から脇目もふらずに歩いてきたのに」
「そうかい」
むしろその逆で…ぶっきらぼうなミセ…と言ったほうが正しい。それでも植村は大のお気に入りだった。
「めちゃくちゃ暑かったね。今日も」
客はまだ一人だけだった。金曜の夜。もうじき時計の短針は10の真上にくる。
「嫌いかい…暑いのは」
「蒸し暑い国だね…ここは」
アメリカに渡って十二年あ...
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2006/02/19 05:36 |
【ゲイ短編】 練馬行進曲
今夜は久しぶりに敏郎と会える。
でも、正樹は何となく嫌な予感がしていた。
「あら?ちょっと遅くない。彼氏?」
アキラママが、タバコを吹かしながら壁の鳩時計を横目で睨んでいる。
「もうじき。だって九時になってないじゃん」
「ああ…。そうなんだ。じゃ、彼氏…明日までごゆっくりだね」
「うん…」
敏郎は至って時間に正確である。規律正しい生活をしている。だから、九時と言ったら必ず九時ちょうどに現れるはず。
「それにしても、正樹ちゃんは一途よね…敏郎に」
アキラママが呆れた...
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2006/02/19 05:35 |
【ゲイ短編】 Kiss in the TAXI
タカハシヨウイチはフォーユータクシーに勤務してまだ二ヵ月半と日が浅い。
「どうです。タクシーの運転手という仕事は?もう慣れましたか?」
ベテランドライバーのコミヤマケンゾウが語りかける。ミーラーの調子が悪いらしくて、乱暴にガタガタと揺らす。
「あ…それ。さっきボクが注入したばっかりですから、コミヤマさん。ちょっと時間を置かないと。充填がまだなんでしょう。」
「そうですか。オンボロですな。新しいマシンを入れて欲しいって、あれほど言ってるのにねえ。いつまで経っても経費節減ですか…やれ...
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2006/02/19 05:34 |
【ゲイ短編】 いつも一緒
そんなにしょっちゅう見るわけじゃないんだ。WANTED掲示板。いつも画像付き恋人募集とか、最近はミクシーにも入ったから、そっちのほうが遥かに効率がいいぜ。効率なんて言い方不謹慎か。ははは。本当は恋人が欲しいんだよ。だけど実際にはヤリ友みたいな感じで…取っ替え引っ換えになってる。だからセクフレ募集の掲示板もよく見てる。くどいようだけどさ、本当はオレ、マジで添い遂げる相手を探してるんだ。
ハッテン場もいく。そっちのほうが歴史は長いね。最初のうちは抵抗…っていうか恥ずかしい感じしたけど、慣れ...
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2006/02/19 05:27 |