◆どうにか大成功したような <東京プライドフェスティバル>
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作成日時 : 2009/05/25 21:49
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東京プライドフェスティバルを、無事に終えることができました。
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僕(円山てのる=中井伸二)自身は、東京プライド――事務方の責任者を務めさせていただいているとは言え、砂川秀樹代表をはじめ、TPF実行委員やサポートスタッフ、ボランティアスタッフのかたたちのご苦労と比べたら、大した働きはしていないように思います。
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すなわち、もっと積極的にいろいろなことを勉強し、想像力を逞しく、計画しておかなくてはならなかった事項が、山ほどあったのではないかと、いまになって気づくのです。はっきり申して、僕は、まだまだ修行が足りません。そのことは、とくに痛感しました。
実行委員やサポートスタッフとして、あるいはボランティアスタッフとして働いてくださった皆さん。どうも、ありがとう。あなたたちがいてくださったから、今回の東京プライドフェスティバルは成功したのです。誰一人が欠けていても、このように上手くは開催できなかったはず。多くの人たちに助けられている幸せを、僕はいま、感慨深く噛み締めています。
代々木公園イベント広場と野外ステージを使って開催された<セクシュアル・マイノリティー/LGBT/レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダーが集う「パレードのない」イベント>――。パレードを行わない決断は、かなり早い段階に下されました。
しかし、パレードを伴わせず、フェスティバルだけに絞ることで、いったいどのようなイベントが成立し得るのか、僕ら(砂川さん&中井=円山)は、そのイメージを、なかなか抽出することができませんでした。
パレードの代わりとなる「目玉」づくりに、当初、大いに悩みました。NHKテレビへコラボを打診したのが、昨年の秋でした。実際に、NHKの制作サイドがゴーサインを出すかどうかさえ、まったく分かりませんでした。時間的な制約から、NHKの結論を待たず、とにかくフェスティバル開催のための準備を、見切り発車するしかありませんでした。
そのほか、かずかず、要所要所の大切な部分が、同じく見切り発車的に同時進行していました。どれか一つでも傾くと、フェスティバルの開催そのものが危ぶまれる恐れがありました。
ところが――奇跡的に、諸々の問題は開催直前で解決しました。まさに、神の御業(みわざ)と形容せずして、何といたしましょう。
多くの人たちに支えられ、助けられ、東京プライドフェスティバルは開催に漕ぎ着けました。そして、かつての東京プライドパレードと比べ、遜色のない、約3500人ものかたたちが、フェスティバル会場へ足を運んでくださいました。
ほんとうに、ありがとうございました。
ずっと本部テントに張り付いていたので、この写真1枚しか撮れませんでした。
当日の朝まで、どのぐらいの人たちにご参集いただけるか、予想がつきませんでした。なにしろ、東京プライドには、パレードのないイベントを取り仕切った経験がありませんでしたから。
1000人だろうか?――500人などという惨めなことはないだろうか?
……ですが、そんな危惧はどこへやら。野外ステージが開幕し、ものの30分程度を経たとき(だいたい正午ごろ)、僕には確信することができました。
これって、大成功だよね!
気づくと、大勢の人たちがぞくぞく会場へ入られており、また渋谷/原宿(方面)から人々の群がつぎつぎと、波状的に押し寄せて参られていたからです。
この調子で、15時過ぎのNHK公開収録には、さらにたくさんの人たちが集まってくださるのだろうと、僕はしばし、独り感涙にむせんでおりました。
記念なので、掲載。本部テントにて。
3500人も集まった理由は何でしょうか?
僕が、真っ先に連想したのは、縁日/ふるさとの夏まつりです。
学校を修めて社会に出るようになると、そのむかし、教室で机を並べていた友だちとは段々と、疎遠になってゆきます。
「自分なんて……」
……ふるさとの人たちに、
「きっと忘れられてしまうんだ……」
……と、さみしい気持ちになるシーン、あると思います。
ふるさとで開かれる夏祭りに、仕事返上で、必ず駆けつけるような旧友がいます。なつかしい、ふるさとの夏祭り。このとき旧友は、むかしの顔ぶれがつぎつぎと舞い戻って集まることを期待しているに違いありません。
今年の東京プライドフェスティバルは、神輿(=パレードのフロートに当たる)の出ない「かげ祭り」だったと説明できそうです。「かげ祭り」のメインイヴェントは、やはり縁日に見せ物小屋(=ブース出展/野外ステージ・プログラムに相当する)と、なりましょう。
ふるさとで開かれる夏祭りに、仕事返上で、必ず駆けつけるかのように――。そして、なつかしい、むかしの顔ぶれが舞い戻って集まることを期待するかのように――。レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー、それぞれ、「セクシュアリティーのふるさとを自覚する祭り」が、東京プライドフェスティバルであり、また東京プライドパレードなのだと言えなくもありません。
5月23日――。東京プライドフェスティバル=「縁日」に参加した人たちは、「ルーツを求める」一種の帰巣本能に引っ張られて、代々木公園・イベント広場へと吸い寄せられてきたのではないでしょうか。
開催の前夜、僕はNHK西門に相対するホテルに宿泊しました。室内。――テーブルに置かれた消毒済みのコップを包む袋には、なぜか、こんな歌詞が書いてありました。
Maybe I've been hoping too hard.
But I've gone this far.
And It's more than I hoped for.
僕は、強く望み過ぎていたのかも知れない。
こんなに遠くまで来てしまった。
僕が望んでいたより、ずっと遠くに。
The Longest Time/Billy Joel
開催前夜の僕にとっては、多様複雑な意味合いに受けとれる歌詞でした。
フェスティバルの撤収を完全に終えたあと、NHKの「ハートをつなごう」制作担当ディレクターさん(2人)と語り合いながら、代々木公園の現場を去りました。
そのときの印象など、また、後日あらためて書くことにします。
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