てのる【Gay】タイムズ

アクセスカウンタ

help リーダーに追加 RSS ♂ゲイ小説 愛されない理由 <6―30>

<<   作成日時 : 2009/01/06 17:11   >>

驚いた ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

画像

<6―30>

※ <5―30>より・つづき―――

 余が、次に語らねばならぬ墨町恒幸の過去は、墨町が小学校六年生となった春に、その端を発する。そのときの新一年生たち、すなわち、まだ幼稚園を出たての小僧たちの中に、ひときわ美しい――浩之がいた。日下部浩之である。
 いま、あの――浩之は、いったいどうしておろうかと、余にしても、ときどき思い出すものだ。彼についてはいずれ、独善居士に語って貰うことになろうから、焦らずにそれを待つこととするが。
 墨町は浩之と、とにかく仲良くなろうと思ったのだ。可愛くて可愛くて、それは仕方がなかったからである。二年生の頃、伯父から性的に“いたずら――虐待”された体験を持っていた墨町は、それが起因となって性の目覚めが早かった。小学校最高学年ともなれば、自慰が、疾うに習慣となっておった。自分よりも、ずっと年下の少年の姿形を淫想しながらである。墨町は、ほかの誰よりも著しく性徴が露わとなり、併せて体格もひときわ発達していた。ガッチリとした墨町の運動体型は、この頃からほぼ出来上がっていたのだった。
 狙いはもう、その子――浩之だけだったのだが、しかし、墨町は六年生で、浩之は同じ小学校へ入学したばかりの一年生だ。一対一で接近することには、かなり不自然さが伴っておった。そこで、墨町は同級生の何人かを上手く誘って、浩之を含む一年生の数人を逃球(ドッジボール)の遊び相手に誘い入れた。すると、純な一年生たちのことである。六年生のお兄ちゃんたちが遊んでくれるとなれば、それは大喜びで混ざり込んできた。休み時間になるたびに、浩之たち一年生組と墨町たち六年生組は、ワイワイキャーキャーと賑やかに校庭を走り回って遊んでおったのだ。だが、左様な光景は、その小学校では前代未聞のことだったらしく、保護者会の会合などでも話題になっていたようだった。
『おい。お前たち、評判イイぞ。今年の六年生のお兄ちゃんたちは積極的に一年生の面倒を見る……ってな』
 ――と、担任の教師に褒められたりもした。
 墨町の性的な下心など、担任は全くご存知なかったろうに。墨町は心の中で、独り密やかに薄ら笑った。
 まもなく、墨町は卒業して中学へ進学した。
 とは申せ、出身小学校の運動会があると、墨町は必ず出掛けて行って浩之に声を掛けたものだ。要は、面繋ぎといったところだったわけである。一切は、自分のことを忘れさせないがために。地元の神社で祭りがあると、縁日で遊ぶ浩之を探し回った。漸く見付けると早速、小遣いをやった。浩之は、いつも屈託のない嬉しそうな笑顔で応えた。
 こうした、気の長い“努力”の甲斐があって、浩之は墨町にすっかり馴付いたのだ。何の警戒心をも抱くことはなかった。墨町は怠りなく、浩之の住所や電話番号、そして電報(メール)の宛先(アドレス)までもを、ちゃっかりと聞き出しておいた。年賀状は、もちろん欠かさなかった。どこかへ引っ越していないかどうかも、きっちりと把握し続けた。
 斯様にして墨町は、浩之の身体が一定の成熟に達するのを待った。浩之が、中学二年生になるまで。最も好む年恰好というものがあったようなのだ。欲深い話だ。墨町が二十歳のときだった。大学の二年生になっておった。
 やはり夏季休校の時分だった。決行のときと定めたのは。
 墨町は、浩之を映画に誘った。それから日をあらためて北千港の遊園地にも連れて行った。べつの日には、守中城公園の“蛍――鑑賞会”へも参加した。帰りが遅くなれば、きちんと浩之の家へ送り届けた。全き信用を得ることに成功した。
 そして新学期も近付いたある日、残った宿題を手伝ってやるからと言って、墨町の部屋に浩之を招き入れたのだ。本当の目的は申すまでもないだろう。
 宿題などは適当に片付けてしまい、
「こういうの、見たことあるかい?」
 墨町は浩之に、予め用意しておいた、過激露骨なる性交場面を録画した無修正電子映像を見せ付けた。整った身体構成を備え、若く溌剌とした男女が全裸になって生殖器を結合させ、愛欲のほとばしるままに格闘技のような性交に興じる高画質(ハイヴィジョン)映像を目の当たりにさせたのである。
 初め、照れ臭そうに遠慮気味だった浩之は、大きくて鮮明な画面の中で繰り広げられるあまりに淫猥な動画像に圧倒され、次第に口数が少なくなっていった。されるがままに洋袴(ジーンズ)を脱がされ、洋褌(パンツ)を下げられる段になってから、
「アアッ! そんなことしたら、汚いようっ!」
 やっと抵抗をして見せたのだが、その声は半ばとろけて聞こえていた。微塵も本気で跳ね除けようとはしなかった。もはや収拾が付かなくなった中学生の勃起が、極限大に突っ張ってそそり立ち、心臓の脈動と同じ間隔を刻んで、ピクンピクンと、さらにさらに硬直を重ねていた。
「平気だよ。……さあ。……ほら、自分でするのより、何倍もイイ気持ちだぜ」
 墨町は、男の手によるツボを押さえた技と、さらに口で吸われ舌で転がされて射精に至る、強烈な性的快感を浩之に教え込んだのだ。たちまち果ててしまっても、同じ事を何度も繰り返した。中学生の性は、貪欲にその宴を酔い散らした。
 浩之の、
「はあああああっ!」震えるような気を遣る声が、今でも余の耳にさえ残っておる――。
 斯くして、墨町はその日、心ゆくまで中学二年生男子の精液をすすり尽くしたのであった。
 だが、そのとき何度目のことだったか、絶頂を迎えた浩之がせっかくの美形顔を廃人のように緩め、莫迦声を出しながら墨町の手の平にぶちまけたとき、墨町にはそれが、まるでどろりとした鼻汁のように想えた瞬間があったようだった。塩素剤の如き不快な匂いにむせ返った。手前勝手な話だが、そのとき墨町は密かに白けたのである。
 少しも気悪そうな様子もなく、夜になる前に浩之は家へ帰って行った。
 墨町には、それまで通りの浩之に想えたのだったが、しかしその後、浩之は連絡を寄越さなくなった。墨町のほうも気まずくなってしまい、浩之には接触しようと思わなくなった。むしろ、気持ちの上でも明確に、遠ざけるようになったのである。
 結局、日下部浩之とは、それっきりであったのだ。

※ <7―30>に続く―――


この記事を気に入って下さった読者の方へ。
どうぞ、ワンクリックをば、お願い申し上げます!
↓↓↓↓↓
にほんブログ村 恋愛ブログ 同性愛(ノンアダルト)へ

設定テーマ

関連テーマ 一覧

月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
驚いた

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文

MAIL to TENORU

↓コメント欄にもお名前を↓

サーチエンジン

GIX

ブログリーダー

blogram投票ボタン にほんブログ村 恋愛ブログ 同性愛・ゲイ(ノンアダルト)へ
ゲイのブログ検索サイト - ゲイログ

ネット・コム


GLBT・情報



GLBT・パレード

♂ゲイ小説 愛されない理由 <6―30> てのる【Gay】タイムズ/BIGLOBEウェブリブログ