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help リーダーに追加 RSS ▽同性カップルの離婚は男女カップルの離婚より少ない <デンマーク>

<<   作成日時 : 2008/07/21 04:27   >>

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 世界で最初に(1989年)「登録パートナー法」を施行した国:デンマークで、このほど同性カップルは男女カップルより「離婚」する率が低いとの統計結果が発表されたようだ。The Copenhagen Postが伝えた。

 なお、離婚は結婚が前提だが、この記事ではパートナー登録を準結婚と捉え、男女の結婚と同じ意味に扱って書く。

〔翻訳始め〕

 National Association of Gays and Lesbiansによる最近の統計によれば、「死が二人を分かつまでの固い愛の結合」を同性カップルが誓い合う場合のほうが、男女カップルよりも一層、その誓いを堅持する傾向が強い。

 17%の同性カップルが離婚するのに対し、伝統的な結婚によるカップルは半数が離婚している。

 同Associationのスポークスマン:Stig Laursenさんによれば、その理由は、同性愛者の結婚(パートナー登録/準結婚)は概して遅く、また男女カップルに比べ、結婚前から長らく一緒に生活してきたケースが多いからだとされる。  

「私は、ゲイやレズビアンたちが、異性愛者たちより特別に良い配偶者同士だとは想っていない」とLaursenさんは言った。

 結婚セラピスト:Gitte Nørskovさんが言うには、この統計調査は、同性愛者たちが無差別的な恋愛に陥るなどというデタラメの正体を暴露するものである。
 Nørskovさんは、満を持して結婚をした人たちには、結婚がより成功しやすい傾向があると述べた。

「たくさんの経験を積むことで、二人の関係性とは何かについて、より良い考えを持つに至る」と、彼女は言った。

 Laursenさんは、人工授精の採用を検討していたり、あるいは実際に人工授精によって子どもを授かろうとしている同性カップルは、最初に「結婚」を考慮するべきだと示唆した。

「さもないと、いざ離婚を考えるようになったとしても、親権問題が明確にならない」からだと、Laursenさんは付け加えた。

〔翻訳終り〕
〔翻訳もと〕

http://www.cphpost.dk/get/108235.html

 離婚率(人口1000人当たりの離婚件数/1年間)を見ると、デンマークは2.72(01年)で、日本の2.30(02年)よりも高い。最も離婚率の高い国はロシア(5.30/01年)で、デンマークは10位、日本は第22位だ。
〔資料〕総務省統計局「世界の統計2005」

 デンマークの離婚率を経年的に見ると、1970年代までに概ね1.5程度の横ばい状態から一気に2.5〜へ上昇。しかし、その後は現在まで同程度の値を保っている。
 それに対して日本の離婚率は、1972年頃に1.0を突破して以降、現在まで上昇傾向を継続したままだ。

〔資料〕離婚に関する統計(厚生労働省/平成17年)

 これらの統計は、男女カップルの結婚だけを集計しているはずで、同性カップルの離婚率を同じ計算式で算出した値がない以上、比較する術はない。もとより同性カップルの結婚/離婚という概念さえなかったのだから、仕方のないことだが。

 また、National Association of Gays and Lesbiansの統計と言っても、「17%の同性カップルが離婚するのに対し、伝統的な結婚によるカップルは半数が離婚」とのデータが、どのような調査方法によるものなのか、よく判らない。離婚率の計算式に当て嵌めることもできないから、ただちに結論づけることは難しい。

 要は、何らかの方法で調べた限り、同性カップルの離婚数のほうが男女カップルの離婚数よりも少ないことがあった―――という話に過ぎない。

 でも、それで済ませてしまっては何だかつまらないので、あくまで[同性カップルの離婚<男女カップルの離婚]と仮定して、いろいろ考察してみたい。

 同性カップルの結婚のほうが、困難さを伴う分だけ「大切にしたいと考える」といった一般論を思いつく。男女の結婚より同性結婚のほうが、世間様から祝福されにくいのはデンマークとて同じことなのだろう。祝福されにくい結婚(パートナー登録/準結婚)なのだから、慎重になり、婚期も遅めにずれ込むというものだ。

 ただし、未婚状態であっても一緒に生活しているケースは多いだろうから、書類上のパートナー登録/準結婚はまだでも、事実上の結婚生活は、もうベテランの域に達していたりもするのだろう。だから、いざ結婚(パートナー登録/準結婚)の本番を迎えても、失敗が少ないという話になる。


画像

    (C) Kazuhiko Sano

 俗に、ゲイの恋愛は短いと言われたものだが、何か根拠があってのこととも思えない。そういう俗説は、きっとゲイ酒場での酒の肴が一人歩きをして広まったのだろう。酔っぱらって、どのゲイがどのゲイとくっ付いたの離れたのとワイワイやっているうちに、フラれっぱなしなゲイや、遍歴項目数の多いゲイの話だけがピックアップされて、面白おかしく語られ巡る。酒場とは、本来そういう場所なのだから、それで納得するのが筋道である。

 きっと、ゲイ酒場ではあまり語られることのない長期恋愛のゲイカップルも、わんさかといるに違いない。長期恋愛という幸せを謳歌するためには、それなりの努力や工夫が必要なのだが(喜びも悲しみも幾年月)、ゲイ酒場で酒の肴にするのだったら、幸せへの羨望より、ねたみ/やっかみのほうが酒を旨くするのだろう。

 日本には、同性婚はもとより登録パートナー制度すら存在しないから、ゲイカップルたちのあいだで、「結婚している」/「結婚しよう」といった認識は、なかなか芽生えないかも知れない。

 気持ちの上では結婚していても/結婚したくても、具体的に結婚へ向けて、何か手続きを始められるわけではない。制度そのものが、まだないのだから。

 ちなみに、あるビアンカップルの言によれば「ゲイは恋愛遍歴を積み重ね、それなりの年齢に達しないとパートナーシップについて真剣に考えないようだが、ビアンは早い」のだという。付き合うのが一人目〜二人目でも、もう一緒に暮らすことを意識し始め、できたらそのまま添い遂げたいと念じるケースが少なくないらしい。そのための生活基盤を、現実的に模索するのだとのこと。いっぽう、ゲイは遊べるうちは遊ぼう的な印象を受けている―――と、必ずしもゲイ全般に言えることではないものの、ちょっと耳が痛めなコメントだった。

 誤解のないように付け加えると、「愛し合う同性カップルは、いつか必ず結婚の検討に入らなくてはならない」―――などということは決してない

 結婚の概念を同性カップルに当て嵌めると言っても、同性カップルが、いつの日か絶対に結婚を目指さなくてはいけないわけではない

 結婚は、強制されるべき概念ではなく、同性カップルなら同性カップルなりに、自分たちでどうするか主体的/個別的に考えて、結論を出せば良いことである

 ゲイ・レズビアン当事者の中に、登録パートナー制度への抵抗感や躊躇いがあるとすれば、同性カップルもまた、結婚を強いられるようになるのではないかといった警戒心に起因するのだろうと想われる。

 警戒する必要などない。

 結婚したいカップルが結婚すれば良いことであって、結婚しないカップルがあっても一向に構わない。同性カップルだろうと男女カップルだろうと、その点は同じだ。

 男女カップルが得られる法的保障[制度]を同性カップルである自分たちにも[適用して欲しい]―――と、敢えて望む同性カップルが、結婚に踏み切れば良いだけのこと。
 それを望む同性カップルのために、法的保障[制度]が社会にあらかじめ用意されなくてはならないと、僕は主張しているに過ぎない。
 [制度の実現を求めること]と、その[制度を使いこなすかどうかの判断]は、全く別系統の話である。


画像

    (C) Kazuhiko Sano

 もしも、デンマーク:National Association of Gays and Lesbiansの「17%の同性カップルが離婚するのに対し、伝統的な結婚によるカップルは半数が離婚」という統計結果が正確なものだとすると、一つ言えるのは「同性カップルこそ、いざ結婚すれば、結婚生活を大事に守ろうとする」ことだ。

 結婚生活を大事にしない男女カップルより、大事にする同性カップルにこそ、結婚の意義は大きいという話になってくる。ならば、同性カップルを狙い打ちにして、結婚する権利を付与しない現行の社会慣習は全く理に適っていないことになる。

 同性婚の概念と制度について、日本でも真面目に議論されて当然ではないか。つくづく、そう思う。

 もし、日本国憲法第24条〔参考〕の(結婚の成立は両性の合意のみという)規定が同性婚のネックであるのなら、もとより「結婚という文言」に何の固執をするものではないから、法律の整備によって、登録パートナー制度が施行され、同性カップルを含めた多様なカップルやパートナーシップに、結婚と同等の法的保障を付与する機会を設けていただけることで充分だと、僕は考えている。


〔参考〕憲法第24条(太字は筆者)

 婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない。
 配偶者の選択、財産権、相続、住居の選定、離婚並びに婚姻及び家族に関するその他の事項に関しては、法律は、個人の尊厳と両性の本質的平等に立脚して、制定されなければならない。

 同性同士でもカップルは成立する。
 同性同士でも、一生に亘って添い遂げたい気持ちが芽生える。
 同性カップルの存在は、本質的に男女カップルと何も違わないのだから、男女カップルと同様、ありのままにこれを認め、男女カップルと同等の法的保障を、同性カップルにも付与するべきである。

 もし、「同性カップルこそ、いざ結婚すれば、結婚生活(=カップルへの法的保障)を大事に守ろうとする」のなら、なおさらの話ではないか。


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コメント(5件)

内 容 ニックネーム/日時
ああ、そう言えばこんな条文ありましたね。別に24条だけで言うわけではありませんが、日本国憲法も古くさくなりましたね・・。もちろん、現代でも通用する理念を内蔵してはいるのですが、全体的に見れば、遅れた憲法と言わざるを得ないでしょう。
もっとも、現時点で憲法改正を叫ぶと悪い方へ改悪されると思うので、今のところは憲法は変えない派ですね。
アッキー
2008/07/21 22:14
>アッキーさん
 フェミニストさんたちは、24条を守ろうとなさいますし、そのお考えもよく解ります。いっぽう、同性結婚を念頭に置くと、24条はネックになり、改正の必要性を感じます。ならば、フェミニストさんたちと同性愛者(LGBT)、双方の意向を踏まえた建設的な改正を、共同で模索するべきと僕は思うのですが、あいにくそうした動きは全くありません。残念なことだと思っています。
円山
2008/07/22 06:41
これは・・・。
「男性と男性」の「<両性>の合意〜」・・・!
・・・というわけにはいかないんでしょうかw
「男と女の間で〜」と明記されてるわけじゃないんですから、「両性の合意」くらいはなんとかギリギリ誤魔化せるかも!と思ってしまいましたw

あと、そうですねー・・・
異性カップルと同性カップルと・・・
違う点を一つあげてみますと、
異性カップルは言葉通り「異なる性別」同士です。性別が違うということで起こってしまう少しのズレや困難も多いことでしょう。異質なもの同士が配偶した場合、本能的にうっかり自己中に陥り相手を削らせたりしてしまうものですからね。まぁお互いの精子と卵子で「直接」作り上げた赤ちゃんの存在がなんとかそのズレを乗り越えさせる唯一の繋ぎ道になることでしょう。
逆に、例えば「性別」のように同じだからこそ相手とのトラブルや不満などが少なく、むしろ「異質なもの同士」より「同質なもの同士」の方が相手との情とか理解のし合いとか共感とかで、親近感が強くならないわけがない。
というのも、あるんじゃないでしょうか?w
toorisugari
2008/07/22 09:07
人って何らかの要素で絶対お互い違ってるのが当たり前ですが、
同性カップルの場合、少なくとも「性差」でのトラブルは起こらないでしょうw
同じ性別であり、同じ「ゲイ・社会的弱者」といった余計なレッテルを貼られている立場でもある。
その上で趣味趣向価値観までピッタリ、ということでお互い惹かれ合っちゃったら、
異性カップルよりその縁が強くても、まぁ納得の行く話ですね。
そこで、法律上で子供付の家庭を建てることまで可能になれちゃうと…「お互いの<液体>」でできた子供でなくても、法と努力と意志という名のもと「お互いの間で」できた「お互いの子供」は作れちゃうわけですから、「肉親であってこそ!」という偏見さえなけりゃ、その縁は何よりも深まりえるのではないかと。

まぁありえない話ではないですね、ということで。
「当事者」の考え方しだいで本当に「誰よりも特別な関係」になれちゃうものでもあると思いますw
toorisugari
2008/07/22 09:10
>toorisugariさん
 そうですね。おっしゃる要素もありましょうね。いっぽう、同性同士ならではの衝突も想定できるかも知れません。相手が異性だと、異質だからこその逃げ道や収まりどころを上手く用意できるのに、相手が同性ゆえにツンツンとぶつかり合うばかりで、チャンバラに終始してしまう……みたいな(^^) ものごとの善し悪し、いろいろに捉えられますね。どちらとも言えるのでしょう。
 ビアンカップルの場合は、精子バンクや善意の男性提供者(匿名)から提供された精子を用いてカップルのどちらかが人工授精を施し、自ら出産することが可能です。ゲイカップルの場合は、善意の女性提供者が卵子や子宮を提供し、そこへカップルどちらかの精子を用いて人工授精を施し、女性に出産を煩わせて子どもをもうけることが可能です。ただ、ゲイカップルのほうは、自分で出産するというわけには行きません。その点で、感情がどう作用することでしょうね。代理母はしばしば、赤ちゃんを生んだ後、予想外の愛着心を抱くこともあるようですから。
 やはりビアンは、いざとなれば自分自身で出産できるところが強みです。
円山
2008/07/22 18:52

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