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映画を見ることは大好きだが、映画評論ができるほど詳しいわけではない。友人にも知り合いにも、年間あれこれ2〜300本の映画を見ると豪語する強者がいる。とても彼らに敵うものではない。 ・ かつて、劇映画を作るつもりが転じて、最後には映像コラージュ風作品になったドキュメンタリー映画の制作に携わった経験が僕にはある。 http://www.motherbird.net/~transmission/ ・ もう20年以上も遠い遠い昔の話だ。あの、若き頃の僕は映画屋になろうと頑張っていた。もっぱら制作サイドの端くれを。いまもそうだが、外れた道を歩くほうが自分らしいと感じる。それが不利だろうと無謀だろうと、もはや理屈ではない。 ・ おすぎ、淀川長治、水野晴郎、……などと名前が並ぶと、映画評論家とゲイの関係を連想しそうになるが、ゲイだから映画を好むなどという相関はない。ただ、ゲイは自分のセクシュアリティーを隠し、ノンケの振りをして生きようとするので、日常生活そのものが演技の連続になる場合が多い。だから、結果的にゲイは、芝居が巧みだったり芝居にハマッたり―――と、パフォーマンス一般に長けていることは、傾向としてそう言える。プロ/アマにこだわらず音楽の世界へ身を投じ、そこに自らの居場所を見出そうともする。要は、現実の世の中では真っ正直に生きない(生きられない)と決めた(諦めた)分だけ、フィクション/ファンタジー/パフォーマンスの世界で思い切り生きたいと突き動かされる人も少なくない。一概には言えないが、「きっと、それがゲイというものなのよ」ぐらいのことを説くことはできそうである。 最初は、中野サンプラザの研修室で開催されたのだそうだ(1992年)。あれから、今年で「東京国際レズビアン&ゲイ映画祭」(Tokyo International Lesbian & Gay Film Festival:TILGFF)は17回目を迎える。いまや、東京のゲイシーンに欠かすことのできないビッグ・イヴェントにまで成長した。 その継続のヴァイタリティーが豊かで、意図や目標が一直線だからこそ、同映画祭が、単に同性愛者だけのお楽しみイヴェントに終始してしまうことなく、広くヘテロセクシュアルの人たちにとっても、新しいテイストを湛える映画祭として受けいられるようになってきたのだ。 〔関連記事〕 17回目となる東京国際レズビアン&ゲイ映画祭 〜同性愛者ではない人たちにも開かれたセクシュアル・マイノリティー・イベント http://www.news.janjan.jp/culture/0806/0806149550/1.php 今年の参加作品群を眺めてみると、コメディっぽいもの、ひたむきな愛を描いていそうなもの、切ないラヴストーリーと思しきもの、感動しそうな1本、ヴィヴィッドであろう青春もの、そして、ちょっと重たそうなドキュメンタリーもの、などなど、ジャンルは多岐に亘っている。もとより、ポルノ作品など含まれていない。 レズビアンやゲイがメインキャストを張った映画作品だから、短絡的に「エロい」と決めつけたり「気持ち悪い」と避けたりする意想は、はっきり言って超・古い感覚だ。しかも間違っている。 おっかなびっくりなヘテロセクシュアルの人たちには、巷にあふれる「ヘテロセクシュアル映画」と同様に、真摯な姿勢/態度で制作された「レズビアン映画」/「ゲイ映画」の鑑賞を通して、同性愛が男女の愛と何も変わらないことに、どうか気づいて欲しい。 すでに同性愛を理解をされている進んだヘテロセクシュアルの方々には、東京国際レズビアン&ゲイ映画祭(TILGFF)を各々の感性の赴くまま、存分に愉しんで欲しい。 そしてレズビアン&ゲイの皆様方には、TILGFFというイヴェントそのものの意義を、心を込めて反芻しつつ、上映される映画作品を堪能し、それぞれの作品から相応しいスタイルで放散させるであろう<人間としての誇りと勇気>を全身に浴びてゲット、明日を/未来を生き抜くために、余すところ無く自分のものとして欲しい。 ※今年のガイドブック表紙↑ ▼開催日程 プログラム(↑)の解説を読んだ限り(以前からタイトルを知っていたものも含め)、今年は次(↓)の作品を見たいと思う。……のだけれども、貧乏なので全部は見られない。たぶん、この中から2本を選んで、我がパートナーと一緒に、割引の効いた”スパイラル4回券”を購入して見ることになりそうだ。 東京国際レズビアン&ゲイ映画祭が始まると、 「今年もゲイな夏がやってきたぜ!」 映画と同じく大好きな開放的季節の幕開けを、僕は超・嬉しく噛み締める。 クリックプリーズ |
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