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ジュセリーノ・ノーブレガ・ダ・ルースという名のブラジル人予知能力者(48歳)がいて、四川大地震を予言していたと、後になって話したそうだ。彼は、最近の著書の中で、2008年9月13日に中国でM9.1の大地震が発生し、死者が100万人にのぼると記したいっぽう、実は先般5月12日のほうも予言してあって、中国政府当局に手紙で伝えてあったと述べたらしい。その真偽は不明だ。 9月13日に何が起きる/起きないかは、これから確認できる。彼の予知能力が試されることになる。しかし、二週間前の四川大地震についてはどうだろう。事後になって、実はあれも予言してあったと言われると、かえって信用を失う。とは申せ、数日前に「はあ。そんな、自称・予知能力者がいるのか」と初めて聞いた名前だったので、もともと信用もなにもないのだが。 予言物で、一躍大ブレイクしたのは五島勉氏が書きまくった『ノストラダムスの大予言』シリーズだった。1999年”7の月”に人類は滅亡する―――というアレである。初版が発行された1973年は、僕が12歳のとき。ちょうど、ゲイであることを自認し始めたころだ。 「これから大変な時代になる、僕が40歳を迎えることはないのかも……」と、真正面から”大予言”を信じてしまった純な円山少年には、成長しチュウネンの域に近づいてもなお、正直、問題の1999年までは、あの”すり込み”が効いていた。何か、良からぬことが起きるのではないかと、強迫観念に囚われ続けていた。 しかし、問題の1999年に何も起こらなかったことで、長きに亘った暗示は解け、呪縛は氷解した。以来、予言物の手合いには、いっさい影響を受けるまいと身構えてきた。唯一、次のノストラダムスの予言詩を除いて。 諸世紀 9-83 この予言詩については、一年前にも記事にした。 【A Gay's Mumble】 強迫性障害はお友達 http://tapten.at.webry.info/200705/article_5.html 要は、日本のどこかに大地震が起こる―――との予言ではないかと、僕は毎年5月になると鬱陶しい気分に陥っていたのだ。お恥ずかしいことに。 牡牛座の期間(ホロスコープ上で、太陽が牡牛座のエリアにある期間)は、その年々によって4/20〜5/20だったり4/21〜5/21だったり、あるいは4/22〜5/22だったりするようだ。今年、2008年はどうだったのだろう。 『太陽が牡牛座の20番目にあるとき』とは、まともに解釈すれば、4/20〜22ごろから数えて20番目の日、つまり5/10〜12ということになる。だから、毎年この時期になると、僕は身構えていた。もしかすると、来るぞ来るぞ……と。しかし、大予言に相当するような地震が日本に起きた試しがなかった。幸いなことである。これからも、そうあって欲しい。 ところが、中国で四川大地震が起き、連日甚大な被害の模様が伝えられると、 「あ……。あの予言は、このことだったのかな」と思えるようになってくる。発生したのは、現地時間で2008年5月12日14時28分。かろうじて、予言されていた期間に符合する―――と、言えないこともない。 しかも、今回の大災害は、北京オリンピックを前にチベット自治区で争乱が起き、中国政府の少数民族に対する圧政があらためて問題視され、世界的に関心が惹かれていたさなかに起こった。日本の反中国世論が沸騰していた。その渦中、胡錦涛国家主席が日本を公式訪問した直後。不謹慎な言い方だが、タイミングが”出来過ぎ”なのだ。 内政隠蔽と面子重視の中国政府が異例の決定をし、遅れ馳せながらも諸外国からの救援を受け入れた。日本の国際緊急援助隊が真っ先に招かれた。その働き振りが、中国の官製メディアで積極的に報じられ、また被災した中国人からの率直な謝意が伝えられると、反日的だった中国世論、反中的だった日本世論は鳴りを潜め、もしかすると、日中関係の一転良好化をもたらすのではないかとさえ予感させるものがある現況。 ことの運び具合では、中国政府の高圧的な性格をも変化させる端緒になるかも知れない。これから後、資金や物資面はもとより、耐震建築や防災のノウハウを以て、日本政府/企業が積極的な中国援助に乗り出せば、今後の対中交渉が政治・経済両面で日本有利に展開する可能性がある。 日本人が救援募金に惜しみなく協力をし、中国人への同情と励ましの念を率直に送ることで、中国人が抱く日本人のイメージが、大きく変化することにもつながり得る。それは、地震災害国・日本の人間ならでは、ごく自然な感情に起因すると言える。明日は我が身―――でもあるからだ。 四川大地震は、これが奇しくもチベット問題の最前線で起こり、中国の少数民族政策が本当に良心的なものであるかどうかを、これからの復興政策を通して見極めることができる(∵中国政府は、今後とも情報公開に徹さざるを得ない状況になっているのだし)との点で、偶然の不思議を通り過ぎ、神秘性を覚えるほど、たくさんの意味がつまった歴史事項となった。 そうした多様な意味合いからして、―――ノストラダムスが人類の歴史的未来点ばかりを見通せた偉大なる大予言者であったと”仮定”するなら、それは、『太陽が牡牛座の20番目にあるとき……』の予言詩が四川大地震を示していたと”思い込む”ための、強い動機となり得る。 僕の強迫観念を払拭するためには、有効な手段だろう。 ちなみに、この”震災後”がどれだけ長引こうとも、中国政府は、自らの政治的立場を考えれば、人民の宿願である北京オリンピックを中止に追い込むような事態を、絶対に避けることだろう。だから、諸世紀/9-83が語る『満員の大きな劇場は崩壊し』が、北京オリンピックの失敗を意味するとは考えないことにする。 また、『異教の神』をチベット密教、『聖人』をダライ・ラマ、『不信仰者』をチベットの民衆、―――などといった解釈遊びも、もう終わりにしてしまったほうが良さそうだ。 日本人も、中国人を元気づける意味で、積極的に北京オリンピックを支持し、応援・宣伝し、盛り上げることに協力したほうが、ゆくゆく、中国政府を操り、チベット問題にせよ、東シナ海ガス田開発にせよ、良い結果を導くことにつながるのではないだろうか。何事も、仲良くやることが一番である。 この際、予言/予知能力など、いっさい無きものとしてしまえ。 ジュセリーノ・ノーブレガ・ダ・ルースさんには、申し訳ないけれども。 クリックプリーズ
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■現代史は語る―大地震から始まった中国崩壊の道筋 |
yutakarlson URL 2008/05/25 14:17 |
yutakarlsonさん |
円山 2008/05/26 06:54 |
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