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help リーダーに追加 RSS 【A Gay's Mumble】 オナニーは、恥ではない

<<   作成日時 : 2008/04/14 20:53   >>

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 オナニーとは、基本的に独りきりで為す行為だ。隠れて、こっそりと。
 衆人の目に触れる場所で、大っぴらにオナニーをして見せることは、猥褻罪に当たる。逮捕されてしまうだろう。
 だが、逮捕されることを恐れるから、人々は隠れて、こっそりとオナニーをするのではない。
 オナニーをすることは、恥ずかしい行いだとされているのが、一般的な認識だからだろう。

 とくに、思春期の若者が、自室でオナニーしているところを母親など家族に発見されてしまうことほど、恥ずかしいことはない。当人の心情的には。
 だから、仮に息子のオナニーを目撃しても、母親たるもの息子の心情を想い、見て見ぬ振りをしてあげようでははいか。
 けっして、
「こら! なにをしているの! いけません!」などと、怒鳴ってはいけない。
 それは、息子のプライドを著しく傷付けることにもなる。

 女の子のことはよく判らないが、男の子の場合、おおむね中学生になるころには、みなオナニーを覚えるものだろうか。男の子によって、個人差もあろうが。
 僕の場合、オナニーを覚えたのは誰よりも早かっただろうと想う。
 もちろん、友だちにいちいち尋ねたわけではないから、正確には知りようのないことだが。
 それでも、小学校の三年生ぐらいのときに、僕はもうオナニーをしていたので、これは早いほうなのではなかろうか。もしかすると、小二のときに始めていたかも知れない。
 小五〜小六あたりになると、クラスメイトの中に、ほかにもオナニーを覚えた奴が現れ、さも大発見をしたかのように、そして内密に、おちんちんを、あれこれと弄ってみると、こういうことになって、ああなって、そしてついにはこんなことが起るのだが、その過程で、得も言われぬ快感を体験できることを教えてくれたことがある。
 僕は、それはすごいね、面白いね、といった反応をして見せながら、
(なんだ、そんなこと。オレはとっくに知っているんだぜ)と、覚えたてのオナニー談を興奮ぎみに語っているその友だちに、ひそかな優越感を抱いていた。べつに、オナニーを早く覚えたからと言って、なにも偉いことはないのだが。

 オナニーを覚える切っ掛けは、男の子によってそれぞれ異なる。
 これまた、友だちにいちいち尋ねたわけではないから、正確に分類できるわけではないのだが、よく聞かれる話としては、校庭や公園にある”のぼり棒”で遊んでいるとき(とりわけ、滑って下ってくるとき)、鉄棒で遊んでいるとき、家でうつ伏せになって寛いでいるとき、偶然、おちんちんを圧迫するような何らかの姿勢で座っているとき、―――など、さまざまだ。
 いっぽう、こうした独力開発のほか、一足早くオナニーを覚えた友だちが、親切からか友情からか、はたまた愛情からか、手取り竿取り、
「ほうら、こうすると、イイ気持ちになるだろう?」
 実際に、ことを施してくれたりする場合もあったと聞く。
 ゲイ因子を持った男の子なら、このときが、ゲイとしての自己を認識する端緒となり得る。

 断言しても良かろう。
 オナニーをしない男性は、いない。
 とくに、思春期の男子は当然、オナニーを欠かすことはないだろう。
 そして、成人となってからも、オナニーをやめてしまうことなどない。
 恋人を得ようとも、さらに結婚をしようとも、オナニーを卒業することはない。
 風俗店に通うようになったとしても、やはりオナニーと縁を切るわけではない。
 すなわち、いかなる形であれ、セックスを存分に楽しめる環境が整ったからと言って、そこであっさりとオナニーを放棄してしまうことはない。

「お前、まだカノジョいねえのかよ?」
「あ? ああ、まあね……」
「んじゃ、お前、相変わらずオナニー人生、続けてるんだ?」
「…………」

 この程度の会話で
(オレは、情けない。しょせん、カノジョなんていないから、オナニーに走るんだ)
 見当違いの絶望をしてはならない。

 恋人/配偶者、あるいは単にセックスのできる相手がいてもいなくても、人はオナニーをする。十代の若者だろうと、六十〜七十と齢を重ねようとも。
 もっとも、歳をとるにつれ性欲が衰えるから、オナニーの頻度は減るだろうが。

 ゲイとヘテロとで、オナニーの頻度は異なるだろうか。もしくは、オナニーに対する思い入れに、何か違いがあるだろうか。

 おそらく、<ゲイだからオナニーを好む>という相関は成り立たない。

 なるほど、ゲイはヘテロほど恋人を得る機会が多くない。ゲイは、ゲイの看板を提げて生活しているわけではないし、そも絶対数が少ないのだから、日常の営みの中で恋人と出会うことは極めて希である。
 とは言っても、前述したように、恋人がいるかどうかはオナニー回数の目安にはならない。

 オナニーに対する思い入れとか、こだわりという点では、ゲイならではの何かが、それぞれにあるような気はしている。

画像

 ごく最近、たまたま、超がつくほど久しぶりに、あるゲイ雑誌を買って読んだ。
 ちょっと驚いたのは、広告欄はもちろんだが、特集記事を組んでまでして、新しいオナニーグッズの数々が紹介されていることだ。
 実は、その雑誌を買いに入ったゲイ・ショップの店内でも、あまたの最新型オナニーグッズが売り場のメインを占めていた。

 オナニーグッズ。
 男がオナニーをするときに使用する道具類のこと。
 ペニスを挿入するもの、アナルに差し込むもの、乳首を刺激するもの、―――に大別できる。
 それぞれに、ヴァイブレーションを加える電気装置を装着することができる。ヴァイブの強さは段階的に変化をつけられる。
 デザインは、ひたすら機能重視を想わせる。如何にして、ペニスを刺激的に包み込むか、アナル―――前立腺に効果的なマッサージを施すか、乳首の感覚ポイントを的確に捉えるか、解剖学的観点から、よく練られた設計と素材の選択を経て作り込まれたような印象を受ける。軽量化、携帯性なども、しっかり加味されていると察せられる。

 たしかに、オナニーグッズは、むかしからあった。
 だから、さほど驚くことではない―――とお笑いになる向きもあるだろう。
 だが、競うように新手のオナニーグッズが登場し、あたかも、
『ゲイの男たちよ、オナニーライフを謳歌せよ、性の快感を倍増させよ』
 ―――と、一途に煽られると、これも時代の変化だと感じる。

 オナニーは、もはや恥ずかしいことではないのだ。
 むしろ、セックスの一環として、性的プレイの核たるものとして、堂々と社会の表層で踊っている。
 愉快なことである。

 ヘテロ♂の場合、恋人♀がいるのに、実は普段からオナニーをしていると、そのことが恋人の知るところとなったとき、気分を害されるのではないかと、心配をするものだ。
 だから、オナニーを永遠に内緒でやるはずである。オナニーの話すら、恋人♀とは絶対にしないだろう。
 つまり、恋人♀にしてみれば、自分というものがありながらオナニーとは―――と納得いかなく感じるのだろうし、オナニーのとき想い描く対象は誰/何なのか、ことによると自分ではないのか―――と、気がかりにもなるのだろう。

 いっぽう、ゲイの場合、交際相手がオナニーをしていようが、あまり構うことがない。
 どうしてかを考えると、ゲイはともに男だからなのだと想う。
 男は、ちょっとしたことで簡単に発情するが、オナニーを以て、一発解消することも可能だ。
 そういう生き物であることを、ゲイ・カップルの二人は、ともによく熟知しているのである。

 ヘテロ・カップルはどうだか判らないが、ゲイ・カップルたちの中には、互いのオナニーを見せ合うプレイを、セックスのプロセスに含めているケースもあるように想う。
 ごく自然の成り行きだと、僕は素直に感じる。

 セックスができない不幸な人間がオナニーに走る―――など、古くて偏った認識だ。
 オナニーは、罪ではない。

 オナニーこそ、立派な性行為の一つとして、再評価されて然るべきである。
 とくにヘテロ・カップルの方々など、ご自身のセックス・プレイの一手として、もっと積極的にオナニーを活用されてはどうだろうかと、要らぬお節介を焼いておく。


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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
HIVとオナニーグッズと関係すんのかな。
th
2008/04/15 22:59
>thさん

 仮に、新手のオナニーグッズが盛んに宣伝されているとしても、HIVに感染しないためにオナニーが奨励されているということではないだろうと想います。
 でも、これからHIV感染が拡大の一途を辿るのであれば、個々のゲイが自衛策として、他者と生身の体を交わすことを避け、肉体的セックスをしない、―――つまり、オナニー主義=オナニストの人たちが増えることは予想できますね。
円山
2008/04/18 12:55
そのとおりですとも。
それをダメだとか恥ずべき行為なんて言われた日にゃ、それこそ犯罪者が増えるんじゃないですか?性欲の自己満足・自己完結を楽しめるようにならないといけません。
yoshi
2008/04/19 17:42
>yoshiさん
 人は、ある程度の年齢になったり、社会的立場を獲得すると、性的な思いを隠そうとしますね。セックスの話だったらまだしも、オナニーをしていることなど、恥ずかしいからと誰も口にしなくなります。でも、歳をとってなお、オナニーをしている人は、ゲイに限らずヘテロにも、たくさんいるはずです。現代社会は、さまざまに開かれた意想、自由な行動が保証されているようで、実は全くそうではありません。もちろん、法に触れることまで許せと言っているわけではありませんが、ただ……、これからの世の中、政治家どもが何を法律で規制しようと言い出すことやら、疑心暗鬼にもなります。いい歳をしてオナニーをする人間は、性犯罪をしでかす予備軍だ―――などと無茶苦茶なことを言い出しそうな気がしてきます。
円山
2008/04/20 05:25
実際恥ずかしいですよ。親しい間でも「性欲」に関する話はしなくなります。それ以上に仕事や家庭、衣食住の話の方が大問題。性的趣向は、共有の必要性のない個人の趣味の範疇になってしまいました。問題があれば相談することもあるでしょうけど。
オナニーの法規制・・・、容疑者だらけですが、後部座席のシートベルト着用より厄介な規制ですね。健康的で彼女のいない男性の寝室に張り込み、現行犯逮捕。エロDVD、エロ雑誌の規制。国がお金ほしさに制定したら儲かるかもしれませんが、欲求不満からくる心身異常で病院に通うようになったら、医療費の問題がおきて、メタボ並みな社会問題ですよ。
それに、鼻が痒いからくしゃみをするのと同じくらいに男にとっては生理現象なのですから、医学会や人権関係団体から物言いがあるでしょう。政治家の男性議員数が過半数を切る時代がきてもそれはありえない。ただ、グッズによる暴行犯罪が増加したら、グッズに規制ができるかもしれませんね。
それより、倫理委員会が文句を言うかもしれませんが、このタンバク質を何かに活用するとかどうだろう。とうもろこしの代わりに肥料にならないだろうか?
yoshi
2008/04/20 16:21
>yoshiさん
 性的指向ですね(^^) 趣味の問題ではなく、人のいきざまの根幹に関わる大問題、また人権問題であるにも関わらず、優先順位の低いテーマとして、ないがしろになったままなのが、僕らの日本社会。同性愛であるかどうかが、取りに足らない些細な問題だと言うのなら、何の偏見も差別意識もなく受容すれば良いものを、けっきょく同性愛と聞いて表情を曇らせるのが、一般の日本人。ああ、うそっぱち。誰だってオナニーをしているのなら、正直に言ったらいいのに。格好をつけ、みんなと同じに装っていないと不安だから、外面の仮面を被っているだけのくせに……(^^;
円山
2008/04/22 05:30
はは。でもまあ、友人には言わなくても、恋人と共有している人は結構いるんじゃないでしょうか。
顔が曇るって話ですが、確かにそう。わたしもリアクションに困ると思います。デキ婚を報告されても一瞬リアクションに困りますが。
以前、友人や後輩に「わたしが人生のパートナーに同性を選んだら、君はどう思う?」と聞いたことがあります。まず、発言の意味が分からず固まり、次に意味を理解して、真偽をしつこく確認し、冗談だといったら、安堵。やはり、安堵されるんですね。
一人だけ「いいんじゃないですか。自分も同性の方が理解しやすくて、気楽だと思うことありますもん」と答えた人がいました。
そのとき思ったんですけど、男が「自分は男がすきなんだ」と告白すると、男なら誰でもいいと思っている野獣のように見られ、「○○さん(同性)が好きだ」とか「好きな人が同性だ」と告白すると恋する一人の人間に見られるって気がします。

yoshi
2008/04/23 03:09
>yoshiさん

>>>男が「自分は男がすきなんだ」と告白すると、男なら誰でもいいと思っている野獣のように見られ、「○○さん(同性)が好きだ」とか「好きな人が同性だ」と告白すると恋する一人の人間に見られるって気がします>>>

 これ↑は、とても示唆に富む重要なご指摘だと感じ入りました。
 なるほど、そうです!
 ついつい、僕なども同性愛者という”看板”を前面に立て、異性愛者という対峙者に向かって闘争を仕掛けるような態度に出がちですが、そういう手法だと勘違いをされるだけかも知れませんね。
 自戒を込め、頂戴したご指摘をもとに、いずれ何か記事にしてみたいと思います。
 どうも、ありがとう。
円山
2008/04/23 08:28

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