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ご覧になった方々も、多いのではないでしょうか? 4月28日と29日。 NHK教育TVで放送されている『ハートをつなごう』〔註〕で、初めて<ゲイ・レズビアン>がテーマとして取り上げられました。 http://www.nhk.or.jp/heart-net/hearttv/ ・ のっけから、 「わたしは、レズビアンです」 「ぼくは、ゲイです」 「……いつも、同性にばかり恋をしてきました」 とのナレーション。 「……最近は、同性愛者であることをオープンにする人たちも増えていますが、やはり街で見かけるのは男女のカップルばかり。同性カップを見かけることは、ほとんどありません……」 ここで僕は、異論を一つ。 街では、しょっちゅう同性カップルを見かけていますから〜〜。 レズビアン・カップルが地下鉄のエスカレーターに乗りながら、熱いキッスを交わしているのを見たこともありますし、ゲイ・カップルに至っては、身なりや髪型、それに二人の距離感から、ひと目みただけで、そうだと判ります。 しかし、社会一般の観点からすれば、ゲイ・カップルやレズビアン・カップルを判別するのは至難の業なのでしょう。ゲイである僕は、ゲイ・コミュニティーに割と積極的に顔を出してきたほうですから、ゲイ/レズビアンの人たちを身近に知っていますので。 ※番組冒頭のタイトルより。NHKがゲイ、レズビアンという言葉をはっきりと語ることは、これまでほとんどありませんでした。 〔註〕 福祉をメインテーマとする討論番組で、毎回、障害/病気、あるいは諸々の悩みを抱える当事者たちの生の声をを交え、ヴィデオレポート、スタジオ討論によって問題点を洗い出そうというもの。 これまで、発達障がい/シングルマザー/障がい者/ひきこもり/子どもへの虐待/貧困/認知症、そして性同一性障がい(トランスジェンダー/GID)といった個別テーマを掲げて切り込んできた。 毎月最終週の月〜木より2回/午後8時〜8時29分放送・再放送は翌週の月〜木より2回/午後1:20〜1:49 ・司会は、ソニン、桜井洋子アナウンサー・レギュラーゲストに作家の石田衣良。 『ハートをつなごう』で、<ゲイ・レズビアン>がテーマになったのは初めてのことのようですから、広く子どもからお年寄りまで楽しめる番組作りをモットーにしているNHKとしては、まず同性愛の基本知識から取り上げなくてはならなかったのは、やむを得ないことでしょう。僕みたいなゲイには当たり前すぎることでも、同性愛の当事者である、砂川秀樹さん、尾辻かな子さん、イトー・ターリさん、石川大我さん、こうした方々の生の声で、ヘテロ=異性愛者の人たちにも解りやすく<同性愛のこと>が語られたことは、とても画期的なことでした。 ヴィデオレポートに登場した、若いゲイ/レズビアンの人たちが語っていた話の内容は、同性愛者なら誰でも、多かれ少なかれ身に覚えのあることで、共感しない人はいないことでしょう。もちろん、人間いろいろ、同性愛者もいろいろですから、例えば同性愛者であることを悩んだと言っても、その度合いにも、それぞれ違いがあるはずです。しかし、仮に同性愛者であることを全く悩んだ経験がない/なかったとしても、「生まれてこなければ良かった」、「自分はどうして、こんな人間に生まれてしまったのだ」などと悲観する同性愛者の気持ちが理解できないことはありますまい。 NHKが、そうした同性愛者一般が抱き得る意想を、当事者本人の言葉で表現したことは、ヘテロの人たちへの強いメッセージになるとともに、現に苦しみの中にある同性愛者たちを勇気づけたに違いありません。 視聴率を稼がない番組が、どんどん切られてしまう民放とは異なり、NHKならでは、新宿二丁目特集だとか、ドラアグ・クィーン、女装ゲイ、ニューハーフ、オネエタレント、などを、ことのほか極端に取り上げようとする姿勢は皆無でした。 同性愛者は、意外なほど誰もの近くに存在しています。見た目は、ごくごく、どこにでもいる人間として。しかし、実はゲイ/レズビアンだったりする。そのような人たちは、やまほどいるのです。 NHKが、まずその点をしっかりと押さえたことは高い評価に値します。 同性愛者は変人でも、おかしな連中でも、セックス狂いでも、異常性欲でもありません。ありふれた普通の人間です。 30分枠を二本―――と、この番組の”尺”(キャパシティー)は決して小さくはないのですが、なぜか二日間に分けて放送するため、短い時間内に、かなりの工夫をして内容を織り込もうとしていたような印象を受けました。字幕などで、かなり重要なポイントを押さえては、いるのですが、スッと軽く過ぎ去ってしまった感も否めません。 ただ、今回の『ハートをつなごう』<ゲイ・レズビアン>は第一弾であり、この後、第二弾、第三弾……と予定をしているようなので、さらに深い問題提起へと番組内容が進んでゆくことを期待したいところです。 制作サイドは、意見募集を継続しています。 http://www.nhk.or.jp/heart-net/message/05_list.html すでに掲載されている、いろいろな意見(寄せられた総数は、百数十通だそうです)を読んでみるのも参考になりますが、この際、全国のゲイ/レズビアンの人たちが、もっともっと、進んで意見を投じてみるのも、大いによろしいことでしょう。今後の第二弾、第三弾……の企画へ反映されるに違いありません。 放送内容を精査し、僕が印象深く感じたのは、第一に、番組の中で砂川さんも指摘しておられましたが、同性愛者の多くは、誰に指摘されたでもなく、<自然に>、同性愛者である本当の自分を隠さなくては大変なことになる、学校にも行けなくなる―――と、そうした疎外感をおのおのが自ら持つに至っていることです。 ※同性愛者は、自らを孤独の淵へと追いやりがちなのです。僕も、そういう傾向がありましたっけ。画像は、番組中のカットより。 恋愛の話題や芸能人の話題などに加わることは、友人同士の人間関係を互いに維持し合い、その輪の中に入って和むため、欠くべからざることとなっていますが、同性愛であるがゆえに同性に恋をしてしまう/している事実や、同性のアイドルに心惹かれてしまう事実を隠さなくてはならなかったり、偽らなくてはならないゲイ/レズビアンの苦痛など、ヘテロの人たちには全く想像すらできなかったことでしょう。自分で自分を、笑顔を浮かべながら欺かなくてはならない残酷さを、ぜひとも知って置いていただきたいものです。 「お前、カノジョって、いるの?」と尋ねられ、「カノジョ……は、いない」と答えてしまいたくなるゲイ。本当は、「カノジョはいないけど、カレシならいるよ」と、ゲイは堂々と答えたいのです。あるいは、「カノジョは欲しくないんだ。カレシなら欲しいけどさ」と叫びたいのがゲイの本心です。しかし、それができない心への圧力。そして、やっぱり疎外感。それらは、いったいどこから来るのかを、多くの人たちが気付くよう、心から期待します。 「付き合っている人、いるの?」、「恋人は、いるの?」と、そのような尋ね方を心がけてくれるだけで、同性愛者はどれだけ救われた気持ちになることでしょうか。 印象深く感じた第二点は、男の生徒同士で、じゃれ合っていると、「こら。お前らホモか!」と平然と冗談を飛ばす学校の先生の話。これ、大いにありがちです。 しかし、たとえ冗談であろうと、ゲイの心はひどく傷つきます。 学校教育の中で、教師が生徒に同性愛についての正しい情報を与えるとともに、教師はより神経を使って、クラスの中には平均して1〜2人の同性愛者がいる可能性があることに留意をして欲しいものです。心ない一言が、同性愛者として生まれてきた生徒の一生を、台無しにしてしまうかも知れませんから。 第三に印象深く感じたのは、例えばヘテロの男の子たちは、「どうして、○○さんが好きなの?」と訊かれたとき、「○○さんが女の子だから」とは答えないという一言が、ヴィデオレポートに出てきたゲイ当事者の親友(ヘテロ♂)から語られた部分です。 たしかにそうでしょう。でも、ゲイの場合、「△△くんが好き」であることと同時に、「△△くんは男だ」ということを、かなり明瞭に意識する傾向があります。男が男を好きになるなど、あってはならないことだとの社会一般が抱く感覚の”ずれ”を意識しないわけには行かないからです。 もし、社会一般に、同性を好きになることだって、あって構わないといった感覚が普及していれば、ゲイが男性を好きになっても、それは「好きだから好き」と、極めてシンプルに感情を定め置くことが可能です。究極的には、自分がゲイだとの認識さえも、わざわざ持つ必要がなくなることでしょう。単に、人間が人間を好きになるだけのことだからです。それが、恋をすることの本質なのです。 同性愛者が感じていること、悩んでいること、つらいこと。 ともすると、僕のようなゲイにとって、当たり前すぎて物足りなく思うような放送内容であろうと、初めて同性愛について触れ/考えるヘテロの人たちにとっては、<驚き―――目から鱗>の連続なのかも知れません。 カミングアウトがテーマになった29日の放送で、カミングアウトをしたからと言って、それで完結ではなく、むしろ逆に、カミングアウトをしたときから長い長い挑戦がスタートしているのだ―――と思い知ったのと同じように、この社会が異性愛中心で成り立っていること、その中で同性愛者がどれだけ苦しんできているか―――をヘテロの人たちへ告げ、深い次元まで理解を得ることには、繰り返し繰り返し、気の長い説明をし続けなくてはならないのでしょう。 比較的、地味な番組であることはたしかで、決して一般受けするようなこともないだろうとは想いますが、NHKの制作スタッフの方たちも決してめげることなく、繰り返し繰り返し、気の長い番組作りになることを想定し、一層充実した内容になるよう、努力をしていただきとうございます。 応援して行きたいと、そのように僕は思っていますから。 クリックプリーズ
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| タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
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| 内 容 | ニックネーム/日時 |
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私は小中学校のとき、数十人からいじめに遭ってました。それで、幼い頃から「自分はみんなとは違うのかな」という思いがありました。親の教育が良かったのか、それを別に悲観的に捉えてはいませんでした。悪いのはいじめる方だ、自分はいじめられるいわれは無い、と。 |
アッキー 2008/04/30 23:25 |
上の続き。 |
アッキー 2008/04/30 23:26 |
二日目のカミングアウトの回を観ました。途中カミングアウトはしない方がよいという意見もある的なテロップが出てましたけど、出来る環境ならした方がいいに決まってるじゃんって思ってる自分には?でした。満員の通勤バスで誰も降りない停留所でチャイム押すのとか、授業中に「先生!トイレに行かせてください。」とか、そういう周りへの配慮を超えた、差し迫る勇気とか決断力って持ってないと負けちゃう気がします。 |
mcglow 2008/05/01 11:00 |
>アッキーさん |
円山 2008/05/01 17:25 |
>mcglowさん |
円山 2008/05/01 17:26 |
NHKさんにはあと一歩踏み込んだ内容を次回に期待したいんですよね。 |
みすてぃー 2008/05/02 22:21 |
カミングアウトの回が非常に興味深かったです。 |
梧桐 2008/05/02 22:42 |
>みすてぃーさん |
円山 2008/05/03 11:51 |
>梧桐さん |
円山 2008/05/03 11:52 |
ゲイは特別扱いされたい人間が多いのが反吐がでる。 |
オードナリー 2008/05/05 15:44 |
>オードナリーさん |
円山 2008/05/06 12:06 |
(↓つづき)そう認識して貰えれば、貴方の発想が根本的に間違っていることがお解りになるでしょう。貴方の書かれたことは、一から十まで、ことごとく破綻していて、反論する気にすらなれないんだけど、その原因は、貴方が同性愛者が同性愛を選択したんだと誤解していたからだと想いますよ。 |
円山 2008/05/06 12:06 |
僕は、幼い頃から男性に好意を持っている自分に気づきながらも、その事実をひたすら隠して、ごまかして何とか今までやって来れたと思います。 |
弘 2009/01/05 15:23 |
弘さん |
円山てのる 2009/01/05 22:42 |
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