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【A Gay's Mumble】 僕ら♂♂二人が抱えている問題 ―――その後――― ・ 今回の入院をされた当日は、僕も一緒に、ヤツのお母さんを病院へとお連れした。 それから、一ヶ月が経とうとしている。 いままでの入院よりも遙かに長くなった。 ・ いったん、ヤツのお母さんが容態を悪くされたとき、僕はヤツと一緒に病院へ駆け付け、担当医から病状説明を受けた。 その内容から察するに、さらなる入院が必要かも知れない。 楽観できない状態―――とも言えることは確かだからだ。 ・ ヤツは、勤めてきた仕事を半ば辞めてしまった。お母さんを毎日、見舞いたいからと言って。 それも仕方のないことだと、僕は思っている。 複合的な事情もある。馴染めない職場だったこと。契約期間が切れるタイミングであること。 ヤツにしてみれば、お母さんの病状を考えると、もはや仕事どころではないと言いたい気持ちも解る。もちろん、仕事をすることも大事なのだが。 ・ なにせ、ヤツはお母さんと二人暮らしをしてきた。 お父さんは疾うに亡くなった。 ほかに兄弟姉妹は、いない。 なので、ヤツは、いまお母さんのためにできることは何か、強い義務感と相俟って、懸命な気持ちでいる。 僕には、それがよく解る。 本当は、ヤツも何らかの仕事をしなければならないのだが、一にも二にも、お母さんの病状が心配で堪らないのだろう。 いずれは仕事を見つけて始めなくてはならないが、当面は、病院で独り心細かろうお母さんを気遣うことに専念しようと考えているようだ。 僕がもしも、しっかりした定職に就いており、安定した収入を得ていれば、ヤツが働かなくても当分、どうにかヤツの生活ぐらいは支えてやることができているだろう。だが、僕のほうは全く売れていない物書きを続けているのだから、始末が悪い。 ヤツを充分に安心させてやることができない、僕の不甲斐なさを思い知る。 いずれにせよ僕は、この際、できるだけのことをしたいと思っている。 ヤツのお母さんが入院をされている病院は恵比寿のほうにあって、僕の住まいのほうが近い。ヤツがお母さんと暮らしてきた家よりも。 なので、いまヤツは毎日、僕の家で寝起きしている。 大したことをしてやれないのが全く以て情けないが、食事ぐらいはどうにか、僕が支度をして、我が家で済ませられるようにと努めている。 お母さんの病状と、仕事をどうするべきかとの悩み―――それらダブルトラブルのために、かなりノイローゼ気味のヤツを独りにさせてしまうのは可哀想なのと、ヤツもまた、誰かがそばに居て欲しいに違いない。 ヤツと一緒に居るべきなのは/居たいのは、紛うことなく僕だ。 僕のだらしなさゆえ、経済的支援がままならないのだから、せめて僕がヤツと一緒に居て、下らない莫迦話でも吹き掛けて気を紛らわせてやりたい。 皮肉なもので、こうしてヤツと僕は、緊急の半同棲生活を送っている。気付いたら、どうやらそれが一ヶ月ちかく継続しているとの現況だ。 何が皮肉かと言えば、以前から僕は、ヤツと一緒に暮らしたいと切望していたからだ。 現況は緊急事態であって、決して望ましい様相ではない。 いっぽう、毎日、寝起きも食事もともにして、何だかまるで夫夫(ふうふ)生活に勤しんでいるかのようなヤツと僕との現実が、ここにある。 でも、こうした現実を冷静に展望すると、ヤツと僕とが、互いにかけがえのない存在になっていることを強く感じる。 ヤツには、お母さんのこと&仕事のこと―――尋常ではない心労があり、僕は、全く売れていない物書き―――手厚くヤツを支援するに至らない情けなさを心に抱えている。 その中で、互いに互いを必要としていると、強く感じ合っている。 そして、そこに幸せの印象さえも―――。 ―――複雑で奇妙な心境である。 クリックプリーズ
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| タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
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| 内 容 | ニックネーム/日時 |
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はじめまして。 |
まお 2008/03/05 17:24 |
状況は恐ろしいぐらいせっぱ詰まってるのに、何故か幸せ感が溢れてる文章ですよ、円山さん。 |
名古屋のきりたんぽ 2008/03/05 17:46 |
>まおさん |
円山 2008/03/06 00:25 |
>名古屋のきりたんぽさん |
円山 2008/03/06 00:40 |
何よりも、お母様のご病気の快復を心よりお祈り申し上げます。 |
Stella URL 2008/03/08 23:21 |
>Stellaさん |
円山 2008/03/09 09:15 |
たとえ困難な状況でも、いえそんな状態だからこそ、小さな幸せを見つけることが大切なんだと思います。 |
梧桐 2008/03/12 13:56 |
>梧桐さん |
円山 2008/03/13 04:09 |
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