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help リーダーに追加 RSS 【A Gay's Mumble】 僕ら♂♂の緊急半同棲生活

<<   作成日時 : 2008/03/05 06:44   >>

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 【A Gay's Mumble】 僕ら♂♂二人が抱えている問題
 ―――その後―――

 今回の入院をされた当日は、僕も一緒に、ヤツのお母さんを病院へとお連れした。
 それから、一ヶ月が経とうとしている。
 いままでの入院よりも遙かに長くなった。

 いったん、ヤツのお母さんが容態を悪くされたとき、僕はヤツと一緒に病院へ駆け付け、担当医から病状説明を受けた。
 その内容から察するに、さらなる入院が必要かも知れない。
 楽観できない状態―――とも言えることは確かだからだ。

 ヤツは、勤めてきた仕事を半ば辞めてしまった。お母さんを毎日、見舞いたいからと言って。
 それも仕方のないことだと、僕は思っている。
 複合的な事情もある。馴染めない職場だったこと。契約期間が切れるタイミングであること。
 ヤツにしてみれば、お母さんの病状を考えると、もはや仕事どころではないと言いたい気持ちも解る。もちろん、仕事をすることも大事なのだが。

 なにせ、ヤツはお母さんと二人暮らしをしてきた。
 お父さんは疾うに亡くなった。
 ほかに兄弟姉妹は、いない。
 なので、ヤツは、いまお母さんのためにできることは何か、強い義務感と相俟って、懸命な気持ちでいる。
 僕には、それがよく解る。

 本当は、ヤツも何らかの仕事をしなければならないのだが、一にも二にも、お母さんの病状が心配で堪らないのだろう。
 いずれは仕事を見つけて始めなくてはならないが、当面は、病院で独り心細かろうお母さんを気遣うことに専念しようと考えているようだ。

 僕がもしも、しっかりした定職に就いており、安定した収入を得ていれば、ヤツが働かなくても当分、どうにかヤツの生活ぐらいは支えてやることができているだろう。だが、僕のほうは全く売れていない物書きを続けているのだから、始末が悪い。
 ヤツを充分に安心させてやることができない、僕の不甲斐なさを思い知る。

 いずれにせよ僕は、この際、できるだけのことをしたいと思っている。

画像

 ヤツのお母さんが入院をされている病院は恵比寿のほうにあって、僕の住まいのほうが近い。ヤツがお母さんと暮らしてきた家よりも。

 なので、いまヤツは毎日、僕の家で寝起きしている。

 大したことをしてやれないのが全く以て情けないが、食事ぐらいはどうにか、僕が支度をして、我が家で済ませられるようにと努めている。

 お母さんの病状と、仕事をどうするべきかとの悩み―――それらダブルトラブルのために、かなりノイローゼ気味のヤツを独りにさせてしまうのは可哀想なのと、ヤツもまた、誰かがそばに居て欲しいに違いない。

 ヤツと一緒に居るべきなのは/居たいのは、紛うことなく僕だ。

 僕のだらしなさゆえ、経済的支援がままならないのだから、せめて僕がヤツと一緒に居て、下らない莫迦話でも吹き掛けて気を紛らわせてやりたい。

 皮肉なもので、こうしてヤツと僕は、緊急の半同棲生活を送っている。気付いたら、どうやらそれが一ヶ月ちかく継続しているとの現況だ。
 何が皮肉かと言えば、以前から僕は、ヤツと一緒に暮らしたいと切望していたからだ。

 現況は緊急事態であって、決して望ましい様相ではない。
 いっぽう、毎日、寝起きも食事もともにして、何だかまるで夫夫(ふうふ)生活に勤しんでいるかのようなヤツと僕との現実が、ここにある。

 でも、こうした現実を冷静に展望すると、ヤツと僕とが、互いにかけがえのない存在になっていることを強く感じる。
 ヤツには、お母さんのこと&仕事のこと―――尋常ではない心労があり、僕は、全く売れていない物書き―――手厚くヤツを支援するに至らない情けなさを心に抱えている。
 その中で、互いに互いを必要としていると、強く感じ合っている。

 そして、そこに幸せの印象さえも―――。

 ―――複雑で奇妙な心境である。

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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
はじめまして。
親の介護って大事な問題ですよね
私も、四年ほど父親の介護をして看取りました
私は、結婚しているものの夫婦仲は問題あり
子供はおらず、父にしてみれば心配の種でした
私のほかに兄弟もなく、最期まで行く末を案じていたようです。
父の介護は大変だったけど、タイムリミットを迎えている父に何が一番必要なのか、それをいつも考えていました。
毎日顔を見せる事、それも大事だった
だけど、何より心配の種を摘んであげることが一番孝行だと感じた
とにかく安心させたくて、安らかに最期を迎えてあげさせたかった。
どこまで出来たか、それはわからないけど
後悔したくなくて、そればかり。
・・・全然アドバイスにはならないですね^^;
それに何を言いたいのかも支離滅裂?ごめん。
つらいのは、判るって言いたかった。
それと今だから頑張ってとも。
まお
2008/03/05 17:24
状況は恐ろしいぐらいせっぱ詰まってるのに、何故か幸せ感が溢れてる文章ですよ、円山さん。

辛い状況も、愛しい人といれば和らぐってことなのかしら・・・

ただ、どんなに仲の良い夫婦でも、経済的な圧迫感が続き過ぎると、崩壊しちゃうみたいです。(男女間は違うロジックかもしれませんが)

なんだか羨ましい感じもしますが、それなりにブレークスルーは見つけてくださいね。ホントに愛し合ってるのに、別れざるを得ない状況に至るかも・・・

しかし、真剣に羨ましいです。パートナを確保する率は、LよりGの方が高いのか?

どなんでしょうね???
名古屋のきりたんぽ
2008/03/05 17:46
>まおさん

 お励ましをいただき、ありがとうございます。
 30代〜40代を迎えれば、誰だって、老いる親の問題に直面するものですね。まおさんも同年代なのかなあ?
 とくに、法的に結婚することができない僕らのようなゲイ・カップルにとって、親の老いに直面すると、さまざまな難しい事態を招くものだということを、ここ最近になって、思い知るようになりました。
 ヤツのお母さんだけでなく、実は僕の母親も入院中で、退院の見込みは全く立っておりません。先の見えない状況は同じです。
 いずれにせよ、あまり頭を抱え込んでしまっても参るだけですから、できるだけプラス思考で、前向きに捉えようと心掛けております。
 ありがとうございます。
円山
2008/03/06 00:25
>名古屋のきりたんぽさん
 問題が山積しているからこそ、ヤツと僕と、一緒に頑張ろうね―――という話をしているわけです。そこに、強い絆を感じていることは確かで、ヤツと出会えて、こうしておられることは、実に得難い幸運だと思っています。
 ですが、いろいろ厳しい現実があることもまた確かなので、いったい幸せとは何だろうという話になりそうです。
 お金がたくさんあっても幸せとは言えないかも知れませんね。何不自由なく、問題が一切なくても、やっぱり幸せを感じられない人だって、きっとおられるのでしょう。
 いっぽう、貧乏で、しかも諸問題を抱えておりながら、それでも幸せなケースというのも、あり得るのでしょう。

 >>>ホントに愛し合ってるのに、別れざるを得ない状況に至るかも>>>
 いやなことを言わないで下さい。
円山
2008/03/06 00:40
何よりも、お母様のご病気の快復を心よりお祈り申し上げます。

親が老いていく時に様々な状況になり、どうすべきか迷うことに出会いますが、【後でもっとやってあげられたのに】と思うことが一番つらいことだと思います。

詳しいことは存じ上げませんが、お母様のご容態が少しでもよくなりますように、そして、お二人の生活とお気持ちが少しでもよりよいものになりますように心から願いあげます。
Stella
URL
2008/03/08 23:21
>Stellaさん
 あたたかいお言葉、どうも、ありがとうございます。
 ある程度の年齢になると、必ず通って避けられないのが<老いた親>を巡るさまざま……。
 いま、精一杯のことをしてあげたい―――と、ヤツの強い気持ちとしてあるらしく、僕としても、できうる限り、そんなヤツを支えてやろうと決めております。 
円山
2008/03/09 09:15
たとえ困難な状況でも、いえそんな状態だからこそ、小さな幸せを見つけることが大切なんだと思います。
幸せの価値観はそれぞれ違うのかもしれないけど、まずは健康で、そして人のために何かが出来て、それを喜んでもらえること・・・はみな同じじゃないかと思います。
梧桐
2008/03/12 13:56
>梧桐さん

 励まして下さって、どうもありがとうございます。

 >>>まずは健康で>>>
 まったく、仰る通りです。
 僕のほうは大丈夫ですが、ヤツは、自分で自分を追い込む性格なので、精神的に参ってしまいやすいのです。
「お母さんのためにも、お前がしっかりしていなければダメだ」と諭すのですが、ちょっとしたことで大きなショックを受けやすく、そういうことの積み重ねから健康への悪影響が心配です。
 僕は、できるだけヤツの気を紛らわせることと、さまざまな現象を現実として、サッと受け入れられる心の柔軟性をヤツに持たせるよう、病状説明など、かなりショッキングなことでも、平然と受け入れて取り乱さない振りをしています。
円山
2008/03/13 04:09

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