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ケツをまくるとは、開き直るとか居直るという意味である。 勘違いしてはいけない。 ・ 意に沿わない存在を排除すれば、それで解決する問題なのだろうか? 僕は、そう思わない。 仲間はずれにして、お仕置きをしたつもりになっているとしたら、噴飯ものの話だ。 しかし、この排除が為されると決まったことは、もうすでに、””教会の権威””なるものが分裂を起こしていることを如実に示している……。 ・ 英国国教会。 16世紀半ば、当時のイギリス国王・ヘンリー8世がローマ・カトリックに反旗を翻す形で分派させた、キリスト教の宗派。 ヘンリー8世が、自分の離婚を認めないローマ・カトリックを切り捨て、勝手に自分専用のカトリックを作ってしまったようなものだ。そもそも、この宗派の原初から、権威そのものに対する反抗精神があったはず―――だった。 それなのに、英国国教会のメインストリームは現在に至っても、同性愛を認めようとしない。 英国国教会は、大西洋を隔てたアメリカにも拡がった。 こんにち、アメリカにおける英国国教会(聖公会)のトップである首席主教は、女性が務めている。―――カタリン・ジェファート・ショリ(Katharine Jefferts Schori)主教が、その人である。 そして、聖公会・ニューハンプシャー教区では、ゲイであることを公言しているジーン・ロビンソン氏が、教区主教の地位に就いている。 アメリカの聖公会(英国国教会)は、世界で最もリベラルな意想を湛えるキリスト教宗派(のひとつ)であると言える。 ※ゲイであることを公言している、アメリカ聖公会のジーン・ロビンソン・ニューハンプシャー教区主教 そもそも、ローマ・カトリックに反抗して生まれた経緯からして、英国国教会(聖公会)が””脱権威の気風””を備えているからこそ、新大陸アメリカでは、聖公会(英国国教会)がいっそう自由な/先進的なキリスト教宗派となり得たのだろうと、僕は感じている。 ところが、英国国教会を世界的な拡がりで見ると、アメリカにおいて顕著な先進性を、行き過ぎだ/過激だと訝る保守的な勢力が幅を利かせていることを知る。 アメリカ・ニューハンプシャー教区に、ゲイの主教が存在していることが許せないと考えている他国/他教区の主教たちが、偉そうな顔をして””ふんぞり返って””いるのである。 世界中の多くの主教たちは、ゲイの主教など教理からの逸脱そのものだし、そんな主教を戴く聖公会・ニューハンプシャー教区は実にけしからん―――と、その石頭ゆえに怒っているのだ。 この時点でもう、英国国教会は完全なる自己矛盾を呈している。 もとより、ゲイの主教が実際に存在していることは、キリスト教の教理を、どれほど権威筋が絶対視しておろうと、それでもなお、自然の摂理によって、ゲイ(同性愛者)という人間たちが、いずれにせよ生まれ出でてくるものなのだ―――との、普遍的真実を明確に語っている。 教理に基づく価値観/ルールによって禁止され、厳しいペナルティー=””信仰上の死刑””が課せられると熟知していても、自分がゲイとして生まれ出でた事実があるのだから、それを変えることはできない。そして、その事実を公言する教徒が、信仰を指導するべき主教の地位を得るまでになっている。 教理など、神が創り与えたものでも何でもなく、あくまで人間が一部の人間のためだけに都合良く、勝手にこしらえた代物に過ぎないことの、明瞭なる証拠を、ジーン・ロビンソン主教は堂々と体現しているのである。 そんな彼を、英国国教会の大本山は冷たく排除しようとしている。 英国国教会の最高位=””法王””であるカンタベリー大主教が、10年間に一度しか招集しないランベス会議へ、ゲイであるジーン・ロビンソン主教を招待しないと決めたらしい。 〔参照〕 ロビンソン主教はランベス会議に招かれず http://christiantoday.co.jp/international-news-1474.html ランベス会議とは、カンタベリー大主教が世界中の英国国教会(聖公会)主教たちを、ロンドンにある自身の公邸<ランベス・パレス>へ招待する形で開催される。 何かを議決したり、法的拘束を図る機関ではなく、<互いに意見を交わし、助言し、励ましを与え合う>ことが目的の大集会なり―――と位置付けられているが、実質的には、世界中の英国国教会(聖公会)の団結を守るため、カンタベリー大主教という権威が、さまざまな承認や裁定を行う場になると考えるのが自然だ。 1867年に第1回、1878年に第2回が開催され、以来、二度の世界大戦中を除き、10年に一度、行われてきているそうだ。 意に沿わない存在を排除すれば、それで解決する問題なのだろうか? 僕は、そう思わない。 仲間はずれにして、お仕置きをしたつもりになっているとしたら、噴飯ものの話だ。 しかし、この排除が為されると決まったことは、もうすでに、””教会の権威””なるものが分裂を起こしていることを如実に示している! アメリカの聖公会(英国国教会)よ、もはやこれまでだ。 この際、構わないではないか。 開き直ってしまえ。 ケツをまくるのだ。 ””法王””=カンタベリー大主教の威光など無価値のものだと突き放し、袂を分かって、別の進化の道を歩み出してしまえ。 あたかも、かつてイギリス国王・ヘンリー8世がローマ・カトリックと決別して、独自のキリスト教会を創立したのと同じように。 そして、長い歴史と伝統を湛えながら、最も自由で先進的なキリスト教会として、敬虔なる信仰ゆえに苦悩する数多くのクリスチャン・ゲイたちを、寛容なる精神を以て救済する砦となったら良い。 まさしく、現代の宗教改革を断行する絶好の機会だと、僕は思う。 〔関連記事〕 【ニュース】負けるな! アメリカ聖公会 http://tapten.at.webry.info/200709/article_36.html 【ニュース】宗教の諸世紀は、もう終わった http://tapten.at.webry.info/200710/article_10.html クリックプリーズ
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思えば、キリスト教の宗派も数多く分離したものです。かなりリベラルなところから、ろくでもないところまで。旧体質から革新的なところまで。 |
アッキー 2008/03/18 23:56 |
>アッキーさん |
円山 2008/03/19 06:10 |
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