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help リーダーに追加 RSS 【スケッチノート】 ハイティーンは、同性愛サイトをどう思うのか?

<<   作成日時 : 2008/02/20 20:48   >>

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 <携帯サイト・フィルタリングサービスに関する意識調査>の結果について、つらつらと思った。

調査元  株式会社IMJモバイル
調査期間 2008年2月5日〜6日(全国)
有効回答 1032
調査対象 
 ――ケータイを持っている15歳〜18歳(高校生の年代)の少年少女
 ――ケータイを持つ子供(12歳〜18歳、中学生〜高校生の年代)の親(男女)

〔参照〕
http://www.imjmobile.co.jp/news/86.html

 2007年12月。総務省の要請を受け、ケータイ各社が、有害とされているケータイサイトのフィルタリングサーヴィスに関する方針を発表。順次サーヴィスを開始しているとのこと。
 この意識調査は、少年少女たちが有害と思われるケータイサイトへアクセスすることができないよう、ケータイにフィルタリングを掛けてしまえ―――との対策について、当の少年少女たちと親たちとが、それぞれどのような考え方をしているかを探ろうというものだ。

 調査対象となった親の年代を見ると、最も多いのが41歳〜50歳の世代だ。僕は、まさしくこの世代に当て嵌まる。
 僕はゲイだから、結婚をしていないし、もちろん子どもがいない。
 なので、こうした意識調査結果を通して、自分と同じ年代と言えども、親としての別次元の考え方を垣間見ることができて、大いに興味深いものがある。
 それに、もしも僕に子どもがいたならば、この結果のような捉え方をしているかも知れないのか―――と、あらためて感じ入るところとなった。

○15歳〜18歳の少年少女、ケータイの名義は52%が自分名義

 15歳〜18歳と言えば、概ね高校生の年代にあたるが、ケータイが自分名義の少年少女が約半数とは、少し意外な感じがした。高校生になれば、多くが自分名義でケータイを使うようになるものだろうとばかり想っていた。
 実際は、親がかりでケータイを使っている子どもたちが、かなりの割合なのだと知った。

 僕が親だったらどうするだろう。
 どのような子どもなのかによるとは想うが、自分で利用料金を払わせることを条件に、ケータイを持ちたいのなら持てと言うのではなかろうか。

○15歳〜18歳の少年少女、ケータイサイトで利用頻度が高いのは、着メロ・着うた(49%)、SNS(41%)、ブログ(41%)

 この結果に対し、親は、自分の子どもが利用しているケータイサイトを、上位から、着メロ・着うた、オンラインゲーム、SNS、―――だろうと捉えていて、実際に子どもたちが、どのようなケータイサイトを利用しているか、状況を把握していないことが判る。

 少年少女のSNSやブログへのアクセスは、ゲームサイト(16%)の約2.5倍に達している。

 子どもたちは、ゲームよりもコミュニケーションサイトのほうへ専らアクセスしているのに、親は、どうせケータイをゲームにしか使っていないのだろうと高を括っている様子が見てとれる。

○15歳〜18歳の少年少女、生活する上で必要不可欠なサイトは、着メロ・着うた(25%)、経路検索(23%)、SNS(21%)、ブログ(20%)

 少年と少女で比較すると、ブログに関しては意識の違いが大きく、少女のほうが少年よりもブログを重視していることが判る(15ポイント差)。

 少年はむしろ、SNSや掲示板・チャットに関心が向いている。

 ブログは個別的で、それぞれがネット上に広く開かれているのに対し、SNSや掲示板・チャットは、一つ二つドアを開けてから中へ入り込むようなところがある。
 少年のほうが比較的、閉鎖性を好むことが窺えて、ちょっと面白いと感じた。

○親は、少年少女が悪質なサイトへアクセスすることが一番の心配(64%)で、その他もろもろの弊害を含め、8割以上の親が、ケータイサイトに不安を抱いている
○少年少女の77%が、フィルタリングサーヴィスを解除して欲しいと望むのに対し、親の56%しか、応じようとしていない


○規制するべきケータイサイトとして、親の認識と少年少女の認識とで最も違いが大きいのは、同性愛関連サイト(41ポイント差)、次いでSNS(35ポイント差)、掲示板・チャット(35ポイント差)、ショッピングサイト(34ポイント差)、ブログ(34ポイント差)

 つまり、親としては気掛かりな同性愛関連サイトを、子どもは然して問題のあるものとは考えていない。

 同様に、親が心配するコミュニケーションサイト、そしてショッピングサイトについても、子どものほうは、
「平気だよ、そんなもん」と言っているわけだ。
 
○15歳〜18歳の少年少女、51%が、フィルタリングしても犯罪減少は期待できないと考えている
○親の93%は、フィルタリングサーヴィスを必要だと考えている


 親の心、子知らず。
 子の心、親知らず。
 いつの時代も、そういうものだろうという気がする。

 さて、天下にケータイサイトは数多くあるわけだが、この意識調査で、それらがどのように分類されているかを見てみると、次のようになる。

 ――違法行為に関するサイト
 ――違法薬物・薬物不正利用サイト
 ――軍事・テロ・兵器等の主張サイト
 ――誹謗・中傷サイト
 ――自殺・家出サイト
 ――学校裏サイト
 ――アダルト・性風俗サイト
 ――出会い系サイト
 ――同性愛に関するサイト
 ――宗教関連サイト
 ――政治活動・政党サイト
 ――ギャンブル系サイト
 ――SNSサイト
 ――ブログサイト
 ――掲示板・チャットサイト
 ――プロフサイト
 ――グロテスク関連サイト
 ――オカルト関連サイト
 ――電子小説・コミックサイト
 ――ショッピングサイト
 ――オークションサイト
 ――オンラインゲームサイト
 ――成人系(娯楽・飲酒・喫煙)サイト
 ――グラビア・水着・下着・フェチ・コスプレ画像サイト

画像

 ご承知のように、ここはゲイブログなので、やはり、
<規制するべきケータイサイトとして、親の認識と少年少女の認識とで最も違いが大きいのは、同性愛関連サイト>―――との調査結果に注目することになるのだが、意識調査を行ったIMJモバイルによれば、この結果を導いたのは、
<10代へのBL(ボーイズラヴ)ブームの影響>があるからだろうと分析している。

 果たして、そうなのだろうか?―――と、僕はいささか納得することができない。

 一つには、15歳〜18歳の少年少女に遍く、BL(ボーイズラヴ)のブームが影響しているのだろうかとの、単純な疑問が浮かぶ。
 二つ目には、上に挙げたサイトの分類を総じて眺めたとき、<同性愛に関するサイト>の項を見て、そこへBLをあっさりと当て嵌め得るものだろうかとの疑問を感じる。

 データを紹介すると、こうなる。

 ・同性愛に関するサイトの規制は必要+やや必要
 (少年少女)47.3%:(親)87.8%

 ・同性愛に関するサイトの規制は必要ない+あまり必要ない
 (少年少女)41.7%:(親)10.1%

 これらの数字は、BLを持ち出すまでもなく、いわゆる同性愛についての、少年少女そして親、各々の意識を素直に反映しているのではないだろうか。

 15歳〜18歳の少年少女―――彼/彼女らの、同性愛関連サイトのフィルタリングを必要とする意識と、必要ないとする意識は、さほど大きな開きではなく、概ね拮抗していると言っても良い。

 思春期の真っ只中を生きる彼/彼女らの4割近くは、同性愛への関心、同性愛かも……との悩み、など、さまざまな意味で、同性愛関連サイトへのアクセスを、むしろ求めているのではないだろうか。

 親の9割が、同性愛関連サイトを有害だと見なすのに対して、少年少女は、同性愛について多様な好奇心を抱いているのだと、僕は感じる。

 調査対象の親の80〜90%が、30〜50歳代であることを考えると、彼らは同性愛と聞いて、なかなかそれと真っ直ぐに向かい合おうとはしないのではないかと想像できる。
 いっぽう、15歳〜18歳の少年少女は、同性愛に強い拒否反応を示しているわけではない―――と読み取ることはできないだろうか。

 これが、年代ならではの傾向に過ぎないということになると、15歳〜18歳の少年少女も、いずれ歳を重ねて自分自身が子どもを持ったとき、同性愛を全く違う視線で見ることになってしまうのかと、僕は、ちょっと複雑な気持ちにもなる。

 反対に、若い年代に同性愛への関心が高いことが、現代という時代の反映なのだとしたら、これから先の世の中に、僕は希望を見出せそうな思いに至る。

 果たして、どちらなのだろうか。

 僕自身が15歳〜18歳の少年だった当時を思い起こすと、あのころはケータイもPCも、実生活の中には、もちろん無かった。
 しかし現代では、下手をすると小学生の子どもたちでさえ、ケータイやPCを手軽に使って生活しているに違いない。

 子どもたち、そして若い世代が、ケータイやPCを介して良ろしからぬ情報を得て、危ない体験へ近付くのだとしたら、それを看過することはできまい。
 その気持ちはよく解る。
 でも逆に、ケータイやPCを使って、早いうちから自分自身が持っている/抱いている/育んでいる何かを発見できる可能性があるのなら、そのプラスの効果に期待することもまた、あって良いのではないか。

 つまりは、ケータイもPCも、諸刃の剣なのだろう。

 僕は、親が闇雲に神経を磨り減らして、子どもがインターネットサイトへアクセスするのを制限することだけが、子どもの健全な成長をもたらすとは、あまり思っていない。

 難しい問題ではあろうが、要は使い方次第―――ということになるのではないか。

 あるいは、もはやインターネットが厳然と存在し、少年少女も容易にアクセスできる/していることを前提に、彼/彼女らと接してゆく必要があると考える。

 言い換えると、親たちが想定しているほど、少年少女たちは子どもではないと認識してはどうか。
 加えて、子どもではない少年少女に育てる姿勢こそが、まず親に求められると、べつの発想をしてはどうか。

 ただし、一切を放任して、少年少女たちが不幸になってしまうのも仕方がないと言っているわけではない。

 たとえフィルタリングを掛けても、少年少女たちが望めば、諸々の手段を駆使することで、事実上、どんなサイトへもアクセスできてしまうことは申すまでもない。
 つまり、フィルタリングを如何に追求したところで、万全などということは無いと考えたほうが良い。

 然らば、親として、子どもがどのようなサイトへアクセスしようとも、悪しき体験、不幸な転落をしてしまうことのないよう、併せて、日頃の家庭生活を通じ、愛情と信頼を築き上げることを旨としなければならないわけだろう。

 イタチごっこと喩えられるように、どれだけ対策を講じても、社会にこびり付く悪い要素など、消えて無くなることはないという覚悟のもと、悪いものが目に映っても、あるいは悪いものに触れようとも、必ずまた、元に帰ってくることのできる子ども=人間を育てられる親になることから、まず始めなくてはならないような気がする―――のだが、果たしてどうなのだろうか。

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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
あはは。実際にauの某サイトでBL書いてる身としては、痛い結果ですね。
親御さん世代(実際アタシも独身といえ、この世代ですが)にとって、同性愛自体が信じがたいものであるのは事実のようで、実は、昨年から監査が入るたびに、書き直しを迫られ、3度直して、いい大人がキスまでの関係という小説を書く羽目になっております。
どうやら、監査をしているおじさん達にとって、男同士でとんでも無いということらしいですね。
ですが、こういう人たちがいるのも事実。男女の恋愛と同じように書いて何が悪い。
それに、思春期には自分が興味が無いのか、それとも晩生なだけなのかと悩む時期でもあるんですから、情報は与えるべきだと思うんですよね。与えられた情報から何を選び取るのかは本人たちの自由なわけですから。
真名あきら
URL
2008/02/20 22:49
>真名あきらさん

 auの某サイトでBLを書いていらっしゃるのですね。羨ましいです。あやかりたいものです。BLの需要は多くていいですねえ。どうしたら、ケータイの仕事を取れますのですか?

 痛い結果ではないと思いますよ。親が同性愛サイトに眉を顰めているだけのことですから。子どもたちは、必ずしも同性愛サイトを嫌っているわけではないようですし。もちろん、フィルタリングを掛けられてしまっては、つまらないのですが、それでも見たい人は、いろんな手を使って見たいサイトを見ようとするでしょう。僕は、親が見せない姿勢に走るのではなく、子どもが見たいのなら見せてしまう、開き直りの方針のほうが良いと思います。子ども個々の<判断する才覚>を磨かせるほうが、ゆくゆく視野の広い人間に成長するのではないかと。とくにインターネットが発達してきた現代、数多のサイトを思い通りに隠し通せるものでもないですから。
円山
2008/02/21 02:37
子供たちに悪影響を及ぼさないようにフィルターをかける。なるほど、納得な意見に聞こえなくもない。しかし、そう主張する人々は、他の情報媒体のことを考えたことがあるのだろうか。テレビ、新聞、雑誌・・。これらが果たして健全と言えるだろうか。事実の一部だけを報道して真実をねじ曲げ、悪意と差別を撒き散らす。読んでいて気分が悪くなる。果たしてインターネットとどちらが不健全なのか。少なくとも私の精神的な安寧はインターネットによるものが決して少なくない。やはり円山さんの仰る通り、使い方や周囲に環境によるのでしょうね。私は幸運な人間なのかもしれません。
アッキー
2008/02/21 03:02
フィルタリングをかけられるサイトのうち同性愛関連サイトが含まれている・・・これ自体が「同性愛」というものをゆるく考えられなくさせる小さな原因にもなりうるので良いこととは思えませんねぇ。
阻止できるものなら阻止したい。
toorisugari
2008/02/21 10:13
>アッキーさん
 マス・メディアとネット・メディア。―――おそらく、双方が互いに影響を与えながら、複合してゆくのでしょうね。でも、単一思想に纏まってしまうことはないでしょう。PCサイトで、ケータイサイトで、あるときは紙媒体にもなりながら、基本的には<個人>同士が多様な成分を持ち寄る形で、複合的な情報のかたまりがドンと提示され、あちこちからそこに辿り着いた人たちが、気に入った部分だけを剥ぎ取ってゆくのだろうと。情報の確度も、個々に精査する/できる環境になるはずです。子どもたちも含め、そうした情報環境に対応する必要があります。何が使える情報で、何が怪しく、何が危険なのかを、むしろ子どものときから自分で判断できるように訓練することこそ、求められるのでしょう。都合の悪いものを子どもの目の届かないところへ隠してしまえば、それで良いという発想は、インターネットの普及をいまさら止められない以上、もう過去のものだと判断すべきかも知れませんね。
円山
2008/02/21 10:35
>toorisugariさん
 そうですよね。アダルト・性風俗サイトとか、グラビア・水着・下着・フェチ・コスプレ画像サイトという分類があるのですから、エロい同性愛関連サイトについては、それらの中に含めることが可能です。僕のブログだって、広義には同性愛関連サイトにあたるのでしょうけど、同性愛を扱うからと一方的に”有害だ”とされてしまうのは、誠に不本意です。もっと内容で判断してちょうだいよ――と言いたいです。僕は、このブログで有害な情報を垂れ流しているとは決して思いませんもの。つまり、都合の悪そうなサイトを見えなくしてしまおうという発想が古いのでしょう。もう、それでは済まない時代に入っているのです。
円山
2008/02/21 10:38

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