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help リーダーに追加 RSS 【スケッチノート】 ゲイフレンドリーな企業意識のあけぼのを見る

<<   作成日時 : 2008/02/23 09:53   >>

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 この会社の場合は、動機が率直なことと、いきなり東京プライド・パレード・2007にブースを設えてしまった、その”行動力”が、ちょっと新鮮に感じる。
 世界のお茶の専門店・LUPICIA・ルピシア―――である。

〔参考〕 http://www.lupicia.co.jp

 この晩の、第1回<LGBTA レインボー音楽茶会>を担当/司会された同社の石川さんは、1996年から10年近く、人類学を学ぶために台湾へ留学されたご経験を持つ。
 その折り、クラスにLGBTの友人が何人もいて、たまたま彼らに連れられ、ゲイ・パレードへ付いて行ったのが、LGBTムーヴメントと出会った切っ掛けだったのだそうだ。

「入社したてのころ、サン・フランシスコへ出張に赴き、訪れたゲイの街=カストロ・ストリートでは、ボディショップやロクシタンなどの店が目に付いた。そのとき、お茶も同じように親しんでもらえるのではないかと希望を持った」

「営利企業として、LGBT市場が魅力的に映ったのも、また事実。ただし、ルピシアは従来の形式にとらわれず、自由な発想でお茶を楽しんでいただければと考えている。お茶は様々な要素が複雑に絡み合っても、互いの持ち味を消すことなく、それぞれ高め合ってより深みのある味わいを醸し出すことができる」

「こうしたお茶が、文化として、あるいは新しいライフスタイル確立の切っ掛けとして、LGBTの方々の生活に根付いてゆけば良いと思う。お茶の色、形、香り、味わいなど、微妙な組み合わせを、LGBTの方々だからこそ、より楽しんでいただけるのではないだろうか」

 (以上、石川さんのご挨拶要旨)

 ところが、日本へ戻って調べてみたところ、台湾やアメリカよりもLGBTに寛容だろうと想っていた日本の状況が、決してそうでもない、むしろひどく難しい、―――ということを知ることとなった石川さんは、それ以降、何か日本のLGBTのために、できることはないかと模索するようになったとのことだ。
 その模索の初っ端が、東京プライド・パレード・2007へのブース出店だったそうだ。
 その、躊躇なくLGBTサイドへアプローチしてこられる積極性を見るに、このルピシアという会社は、どこかが違うという印象を受ける。

 LGBTA―――とは、レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダーの当事者たちだけではなく、ヘテロ各位のサポーターたちも一緒になって連携/協調することで、素敵な社会を構築しようとの意味から、LGBTに<A=Ally=支援者>を加えて、新たに欧米で使われ始めた呼称だとのこと。

 まさしく、企業として、その”A”たるポジションにあろうと、ルピシアの経営陣は決断を下したのだろう。

 もちろん、企業の第一義はヴォランティアではなく利益追求なのだから、ブランドイメージが良くなることで、儲けに繋げたいとの本音があって然るべきである。
 LGBT層を、侮れない市場と踏んで、フレンドリーに接近してくる企業を、僕は決して不快には感じない。
 むしろ優良企業こそ、プライド・パレードなど、LGBT関連のイヴェントに、どんどん広告を打ち、そこへLGBT支援のメッセージをドカンと載せて欲しいものだと、かねがね思っている。
 それで、良いではないか。
 僕らには励みとなり、企業にとってもご商売への弾みとなるのであれば。

 だから、僕は石川さんに、
「LGBTフレンドリーな企業の存在を知らしめることは、僕らLGBT当事者への激励―――であることと同時に、世の中一般の人々に向けての刺激になるので、どうか大々的に、そうした取り組みを継続して下さい」と、頼んでおいた。
”へえ、ああいう会社が、ゲイとかレズビアンとかの人たちを肯定的に捉えているのか……”という空気が社会一般に拡がり、世の人々の潜在意識に擦り込まれ、ひいては、LGBTの存在を自然に受容する助けになるはずだ。

 2月22日の晩に開催された<LGBTA レインボー音楽茶会>は、第1回目とあって、まだ参加した人たちは必ずしも多くはなかったものの、内容はとても充実していた。

 レインボーカラーになぞらえた、6色(うち1色はお土産)のお茶を堪能した。
 お料理も美味しかった。
 フルートとギターのデュオも見事だった。

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      ※フルートとアコースティックギターのインストユニット<そらとぶこころ>

 台湾の高級茶・凍頂烏龍茶の淹れかたを教わった。
 初めて味わった本物の烏龍茶は、香り豊かでサッパリしていて、烏龍茶のイメージを変えるものだった。

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        ※お茶の淹れかた講座―――担当の石川さん

 世界のお茶は、まさに多様性の象徴であると言う。
 スタイルにとらわれず、世界中のお茶を楽しむことは、すべての人々の多様な個性や生きかたを尊重することに連なると、ルピシアの石川さんは語った。

 社会一般が、気構えず、堅苦しくならず、ゲイもビアンも、みんな同じ人間だと心易く接してくれるようになる端緒は、企業コンセプトであろうが、そうでなかろうが、斯様な地道な行動―――ちょっとした気持ちの積み重ね―――によって創出されるのだと、僕は素直に感じ入った。

 新しい意識感覚に目覚めたヘテロの人たちと、今後とも、しっかりと手を携えて参りたいものである。

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 ルピシア/自由が丘本店/2Fサロン。
 東急東横線・大井町線/自由が丘駅/徒歩5分。

 http://www.lupicia.co.jp/shop/shop.php?ShpCD=kt01

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
え〜〜〜。そうなんですか?知りませんでした。
ルピシアは結構好きなお店です。友人にプレゼントなどするのに買いに行きますし、クリスマスの限定のお茶は絶対に逃しません。
男前と称されるアタシの、唯一の女性っぽい趣味なのでした。
でも、こういう全国展開している企業がゲイフレンドリーな意識をもっていると云うのは、世の中も段々と変わっていくのでしょうか? そうだといいなと切に願います。
真名あきら
URL
2008/02/24 20:54
>真名あきらさん
 僕は、正直なところ、これまでルピシアでお茶を買い求めるようなことはありませんでした。もちろん、名前や存在は知っていましたが。
 でも、こうしてゲイフレンドリーな社風を築かれようとしていると知ったからには、自分でお茶を飲まなくても何かの折り―――例えば、どなたかにプレゼントをしたいときなど、
「それじゃ、ルピシアで買おう」ということに、僕だったらなります。
 つまり、贔屓になるわけですが、ルピシアがゲイフレンドリーなら、こちらもルピシアフレンドリーになるのは当然のこと。また、ルピシアがゲイフレンドリーだと知ったヘテロの人たちだって、あの店が意識を変えているのなら、自分だって―――と、セクシュアリティーの垣根を低くして下さるかも知れません。
 お茶を介して、みんなが幸せになれる。
 素敵なことですね。
円山
2008/02/25 06:23

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