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help リーダーに追加 RSS 【A Gay's Mumble】 Saying farewell to 2007

<<   作成日時 : 2007/12/31 00:59   >>

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 大晦日を迎えた。
 今年、2007年は僕らゲイにとって、どのような年だったと言えるだろうか。
「べつにさあ、そんな大袈裟なこと、何もないね」
 そんな声が、聞こえてきそうな気がする。
 たしかに、そうかも……。
 日本のゲイシーンで、大きな出来事など、これと言って何もなかったと言える。
 しかし、それでお終いにしてしまうのも、何だかさみしいではないか。
 ―――と、僕は、つらつら流れに任せて思索する。

 大きな出来事とは言えない。
 でも、今年は選挙の年で、ゲイやレズビアン、あるいはトランスジェンダーであることをカミングアウトした候補者たちが立候補し、堂々と選挙戦に挑んだ。
 これまで、無かったことである。
 その結果は、正直、惨憺たるものだった。
 当選を勝ち取ったLGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー)政治家は、ただひとり。
 東京の世田谷区議選で、第二位当選した上川あやさん。―――以上であった。

 しかし、勇気と理想を以て、困難な闘いに挑戦した彼/彼女らの行動は、讃えられて然るべきである。決して、無駄骨だったとは思わない。政治の場に、LGBT当事者の声を届けるため、自ら率先して斬り込んでいった、その事実に、立派な意味があった。

 きっと、今後も彼/彼女らのようなLGBT候補者が現れるだろう。また、きっといつか―――将来、LGBT政治家が当選を果たすだろう。
 歴史の積み重ねによって、必ず成果が得られるときが来る。それだけは、間違いのないことだ。
 とは言え、歴史はエンドレスである。
 時間を要することになるように想う。
 なぜなら、僕ら日本のLGBTを広く見渡してみるに、まだまだ、地方議会にせよ国会にせよ、そこにLGBTを代表する政治家を誕生させようとの気運が盛り上がっていないからである。

 今年、日本のLGBTが味わった挫折感は、きっと”これから”に活かされることになると信じたい。
 結局、一部の先導グループが、どれだけ懸命に旗を振り、LGBT政治家を誕生させるべく支持を訴えても、大多数のLGBT当事者は動かなかった。とても残念でならないのだが、それが事実だった。

 僕が感じたのは、多くのLGBT当事者が、自分たちを代表する政治家を本当に必要とする状況に至っていないことだ。
 僕は、LGBT政治家が必要だと思う。それに、僕の知人も、多くは必要だと言っている。しかし、多数意見ではない。そのことについては、とくに夏の参院選の結果を見て、はっきりと判った。

 同時に、LGBT政治家を<誕生させるために>選挙に打って出るのではなく、LGBT政治家を<必要とする>当事者サイドからの”うねり”が起こらなければ、たぶん、これからも、当選は無いのではなかろうかと想う。

 そうしたことが、本当によく解った。
 解ったことだけで、大きな収穫である。

画像

      ※真夏の東京プライドパレード。
       (超・暑かったなあ……。)

 以前からずっと―――なのだが、ついに今年も、明瞭な結論を得るに至らなかったのは、<日本のLGBTが何かを求めているのか、いないのか>ということだ。
 言い換えると、<このままで、とくに何も変わらなくても良いと考えているのか、それともLGBTがもっと生きやすい社会を作りたいなどの意識があるのかどうか>である。
 今年の、諸々の選挙結果を見て、それで結論が出たと言う人たちもいるだろう。
 でも、僕は、まだ漠然としているように感じる。
 どうしたら良いのか、どう考えたら良いのか、さっぱり解らないとか、判断できないとか、あるいは、さほど関心がないとか、そういうことのように思えるのである。

 簡単に言ってしまうと、少なくとも今は、
「何も困ってないもん」
 という一言に凝縮されてしまうのだろう。

 しっかり考えていただければ、世の中には、LGBTに対する差別意識や偏見、それに誤解が渦巻いていることは、誰にでも理解して貰えるはずだ。
 それに、LGBTを悪く言う輩がいれば、どんな当事者だって不愉快にも感じるに違いないし、憤りだって覚えるだろうに。
 それでも、<何も困っていない>のが、おおかたのLGBTが素直に実感するところなのだ。
 本当は、困っていないのではなく、<世の中、そういうものだからと諦めている>と言うべきなのだろう。でも、どうにかなっているから、これでも困っていないと言い切ってしまう。我慢と言っても、大した我慢でもなく、テキトウにやり過ごしてしまえるし、きついこともない。
 そんなところなのだと想う。

 ただ、本音は決して、そこには無いように、僕は察する。
 このまま、何も変わらなくても良いとは、正直、誰も思っていないのではないか。

 このように、僕の思索は、何度も堂々巡りをするから、日本のLGBTが抱く意想は漠然としていると感じ、何も結論が出ないのである。

 目標が持てないのだろう。
 僕には、日本にも登録パートナー制度を実現したい―――実現するべきだとの目標がある。
 しかし、おおかたのLGBT当事者は、さほどパートナー制度を重視しない。
 どうしてなのだろう。

 おそらく、たとえ登録パートナー制度ができても、カミングアウトするのがイヤだから、制度の活用に二の足を踏むのだろうとは予想がつく。活用を躊躇するような制度を、積極的に実現しようとは思わないのだろう。

 すると、問題の本質は、カミングアウトは是か非か―――というところに凝縮されてくるのかも知れない。

 ということは、カミングアウトをしやすい環境が、日本社会に整えられれば良いのではないか。

 つまり、すでにカミングアウトしているLGBTが、率先して、カミングアウトをしていないLGBTの警戒心を解くような努力を試みれば良いと、そういうことになりそうな気がしてくる。

 やれやれ、切りが無い。
 この思索の続きは、来年にしよう。
 ことあるごと、いろいろなテーマに関連させて、僕は、こうした問題を考え続けてゆく。

 自分で、勝手に<ゲイ思想>などと名付けているが、そんな大それたものではないのかも知れない。

 カウントダウンに除夜の鐘。
 徹夜で初詣に出掛ける人たちも、さぞ多かろう。

 寒くなりそうなので、どうか風邪をひかぬよう、健やかに新年を迎えて欲しい。

 それでは皆さま、また来年。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
年末のご挨拶です。浅野さん、尾辻さんは残念でしたね。よいお年をお迎えください。
散策
2007/12/31 08:24
>散策さん
 来年は、良い年にしたいと思います。
 散策さんとりましても、平安なる年になりますよう、お祈り申し上げます。
 これからも、どうぞ宜しくお願い申し上げます。
円山
2007/12/31 15:13

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