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help リーダーに追加 RSS 【ゲイ想】 LGBT選挙へのパラノイア的私見

<<   作成日時 : 2007/03/30 12:04   >>

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 いまの段階で一番気になっているのは、例えば浅野史郎氏の”新宿二丁目街頭演説(31日)”が、主要紙などメインストリームの報道でどのように伝えられるのか、伝えられないのか、――です。彼が訴える政策の主たるものとしてLGBT(ゲイ・レズビアン・バイセクシュアル・トランスジェンダー)に関する諸問題が据えられているとも想えないのですが、それは一旦置いて、彼がLGBTフレンドリーであるなら、そうあることを報道媒体がどう伝える(伝えない)のだろうか――ということが、選挙戦の行方と併せ、気になるところです。LGBTコミュニティ、LGBT系サイトニュース、そしてLGBTブロガーは競ってこのテーマ=”浅野史郎氏はLGBTの味方となって都知事選を闘っている(?)”との話題をブログ媒体の情報として流しているようで、あちこちで目にするのですが、一般紙、主要メディアの報道項目にならないことには、せっかくの”現象”がもたらすべき効果を減らしてしまうやも知れぬ危惧を感じます。

 僕のようなゲイが、この話題を嗅ぎ取って、これまでよく知らなかった浅野氏という人物像に向けてアンテナを張るようになるとしたら、これは当たり前の反応ですが、僕らゲイ(LGBT)だけでなく、世の中一般を巻き込んで、挙って浅野史郎氏はLGBTフレンドリーである(?)ことを注視し、その上で都知事選の審判を下すことにこそ意義があるのではなかろうかと感じます。正直言って、この僕でさえ、浅野史郎氏がLGBTフレンドリーと急に言われ出して、ちょっと戸惑っているのですから。もとより、左様な志を持たれていた政治家なら、疾うに僕らがそういう方だと知っていてもおかしくなかったわけですから。もちろん、彼が本心からLGBTフレンドリーであられるのなら、それに越したことはありませんが。

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 大嫌いな石原慎太郎氏を政界引退に追い込みたい一心で、反石原候補なら誰でも良いとの大雑把な気持ちも、僕にないわけではありません。――が、浅野史郎氏がLGBT票を獲得しようと動き出したのなら、ある意味、彼への投票行動を通じて、浅野氏と僕らとのあいだに”約束関係”が生じることになります。そうなると、これまでよく知らなかった浅野氏という人物を、これからは政治家として、ズッと注視することになるわけですから、この事象はかなり重大です。浅野氏のLGBTフレンドリーが、どうか俄仕込みではないことを、僕は切に希望しています。

 いっぽう、これから告示される東京都の区議選挙や今夏の参院選には、これまでになかった新しい動きが起こる準備が着々と進行しているようです。
 中野区議に、ゲイネスをカムアウトした男性として初めて立候補を予定している石坂わたる氏(無所属・新)、現・世田谷区議で、トランスジェンダーであることをカムアウトしている上川あや氏(無所属)が再選を、そして現・大阪府議で、レズビアンであることをカムアウトしている尾辻かな子氏が参院選に(民主党・比例区)、――と、頼もしい限りです。中野や世田谷の区議選には選挙権がありませんが、応援の気持ちを抱きつつ注視したいですし、参議院に挑戦する尾辻かな子氏には、きっと投票することになるでしょう。
 皆さん、頑張ってくれてありがとう。僕は僕で、皆さんに励まされて頑張れる。そんな気持ちでおります。


 彼・彼女らが、全員当選を果たすものと仮定して、僕は述べるのですが、浅野史郎氏はちょっと置いて、他の方々は本物のLGBTですから、まさしく当事者と当事者を代表する声ということで、それぞれの議会で、発言の”響き具合”は良くなると想いたいです。議会内で、たった一人であろうとも、LGBTであることを公にし、LGBT票を抱えて当選し、LGBTのために政治活動をするのですから、当然ながら、他の議員、大小関わらず既存の会派には、彼・彼女の政治活動や政治信条に、相当する敬意と尊重を持って対応して欲しいところです。
 ただ、尾辻かな子氏は民主党所属とのことですからまだしも、無所属の石坂氏や上川氏は、つねに埋没の危機と隣り合わせなので、ご苦労も人一倍だと想像できます。現下の、こと選挙に向かう考え方が、基本的に大政党重視で、二大政党指向などという、ちょっと怪しい策略を察知するものとなっていますので、単独で政治活動を続けることには、本当に大きな苦しみが伴うだろうと想います。

 どうか、政治という魔物に利用されないよう、心の底から気張って欲しいと思います。
 当選してからが、本当の闘いになるのだろうと、僕は想っています。素人ながら。

 問題は、浅野史郎氏ですが、おそらく彼はゲイでもバイセクシュアルでもないでしょう。それに、今回の都知事選出馬も、彼がかねてより計画していたと言うよりは、彼自身には出馬の意思が定かでなかったのに、諸々の事情から、周囲に推され説得されて立候補したような印象があります。
 それが悪いと申しているわけではありませんが、正直、浅野氏のLGBTフレンドリー策が、選挙戦を闘う上での”付け焼き刃”的姿勢であったら、とても淋しいことだと心配しています。そうではないことを、心から願っているところです。

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 本来は、”日本LGBT党”というような政治勢力(政党)が創立された上で、知事選にせよ国政選挙・地方議員選挙にせよ、その政治勢力から候補者が立つような有り様が理想的だと、僕は感じているのです。LGBTのあいだに、まだまだ政治参加意識が希薄な中で、見切り発車のように、ポツリポツリと政治家を志すLGBTの仲間が手を挙げている現状であることを、一応、認識しておく必要があると思います。決して、それでは駄目だと申しているのではありません。彼・彼女らが要する勇気やエネルギーには、並々ならぬものがあるでしょうし、先述したように、こうしたアクティヴな活動を通じて彼・彼女らが経験するかも知れない苦しみを想うと、本当に頭が下がります。敬服の極みです。何も手伝うこともなく、ここで好き勝手を言っている僕などは、ゴミのようなものです。(好き勝手を言えるフリーハンド状態にある視座も、いっぽうで、あって然るべきと考えているとは言え。)

 しかし、一つ押さえておきたいことがあります。
 まだまだ虚弱なLGBTの政治力が、既存政党や既存政治家たちによって、利用され、貪られてしまうことだけは絶対に避けたいものだと、僕は感じるのです。僕らLGBTの選挙票が、ただ闇雲に大政党によって弄ばれ、巨大勢力が獲得する組織票数の一部を担うもの程度に軽々しく扱われて貰いたくはありません。
 あいにく、現実を直視すると、”日本LGBT党”というような政治勢力(政党)を、僕らが主体的に創立した上で、そこから候補者を輩出させているわけではない以上、述べたような危険性は、常に付きまとっているものだとの認識は欠かせないように思います。

 もともと、日本人の世論は政治に対して淡泊です。関心はあっても、なかなか主体的に参画せず(できず)、やや遠巻きに様子を見ているのが、多くの日本人が政治に向けてとっている姿勢だと感じます。そのこと自体は現象として淋しさを覚えますが、いわゆるゲイ・リベレイションと同様で、日本人にとって民主政治のシステムを”勝ち取った”あるいは”勝ち取らなくてはならなかった”必然的歴史が乏しいため、やむを得ないのかとの思いが、僕にはあります。いたずらに、闘争とか革命を旗印に掲げようとしない慎ましさが、日本人の性質として根強く備わっているのでしょう。それを、突然ひっくり返して、
「さあ、いまから闘争だ! 革命だ!」とやってしまっても、それだけだと大抵の日本人は”退いてしまう”のが実情だろうと想います。ここが、大いに難しいところだと思います。

 願わくは、今回少しずつ湧き上がっているようにも感じ取れる、LGBT政治家をドンドン輩出させようとの、LGBT側からの気運を、きっと誕生するであろうLGBT政治家たちの活動を足掛かりにして、とう遠くない将来、”日本LGBT党”というような恒常的独立政治勢力(政党)の結成へと結び付け、民主党や社民党など、いろいろ一癖二癖ある既存勢力とは一線を画し、無益な”しがらみ”を排してしまいたいことだ――と、僕は思索しています。

 喩えて申すなら、浅野史郎氏が本当にLGBTフレンドリーなら何の文句もありませんが、もしもそうではなく、これは、ご自身が一票でも反石原票が欲しいゆえの、いわゆるパフォーマンスに過ぎないのだとしたら、僕らLGBTは、尾辻かな子氏・石坂わたる氏・上川あや氏を含め、彼の選挙戦略に踊られて、利用されてしまっているだけ――かも知れないとのニュートラル領域を、常に心のどこかへ用意しておかないと、とどのつまりは”LGBT衆愚”に成り下がってしまいかねないとの心配です。

 取り越し苦労であって欲しいですね。
 でも、やはりLGBTの政治家は、LGBTが結集して作り上げる政治勢力が後押しする形で誕生させていきたいものだなあ――。
――つくづく、しみじみ、このオジサンゲイは、独り、どこか遠くを見つめています。

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【ゲイ想】 政治と”ゲイ(LGBT)”について思うこと――ちょっと早いけど

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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
私も浅野氏のことは気になってます。理解者ではなくて単に話題つくりに利用しているだけしゃないかと。
今回立候補されたかたたちの志が政治という魔物に飲み込まれず、海の向こうの米国のLGBTの人々のように確かな権利を主張する存在として定着することを心から願います。
misae
2007/03/31 21:35
こんばんは、
私も突然選挙前に、フレンドリーに
なる人たちには、投票したくないです。

普段の活動や発言が大切。
そう思います。
Stella
2007/04/01 01:15
31日の浅野氏の演説の模様を拝見しました。 確かに石原氏は私も嫌悪感を持っており、この政治屋!(家ではない)は許すことのできない言動が目につきます。
ニチョウメは以前に勤めてた会社が近く、何度か夜に飲みに行きましたが、非常に良いところですね。この独特な文化は大切にしてほしいと思います。
個人的には、浅野氏は好きなタイプの政治家です。じっくり政策等を聞いて判断したいと考えてます。
三鷹のやまじ風
2007/04/01 05:47
> misaeさん

 コメントありがとうございます。同感です。まさに仰る通りで、欧米のように国政の場で同性婚などの議論が盛んになりますよう、日本でも、まだまだまだまだ、さらなる政治的成熟を成し遂げたいと思います。
 目標があるというのは、かえって励みになるではありませんか。(^o^)
 尾辻さんには、昨晩、直接、参議院に入られた暁には、どうか権力闘争の坩堝で疲弊されないようにと、応援の気持ちを伝えさせて頂きました。きっと大丈夫でしょう。彼女にも、他のお二方、石坂くんにも上川さんにも、実に多くの支援者たちが付いておられますから。
 これからも、ご一緒に、彼・彼女らの活動を見守って参りましょう。
円山
2007/04/01 11:41
> Stellaさん

 浅野氏の様子を見る限り、彼がどこまで主体的にLGBTフレンドリーを口にしているのか、いまひとつ定かではないのですが、他に彼のような政治家が出てこないのであれば、僕らとしては、当面、浅野氏を利用するのが得策と、僕は一応の方向を決めつつあります。
 一般論としては、Stellaさんの仰る通りで、選挙直前の豹変は、直後の豹変をも連想させますから、決して好ましいことではないのですが。ここは、ケースバイケースかと存じます。人間として存在する権利に少しでも関わりが出てくる以上、有権者として、選挙において、候補者そして当選者を積極的に利用する一面も当然出てくるでしょう。向こうが利用するのなら、こちらだって利用してやれば良いと、尻を捲っているのが僕の現況です。(^^)
円山
2007/04/01 11:42
> 三鷹のやまじ風( オラトリオ青木)さん

 レスポンスが遅くなり、申し訳けありません。
 辿り着いて頂いたようで、恐縮いたします。先般、川瀬氏の公演のとき、名刺をお渡しするのを忘れたように思います。重ねて、申し訳けありません。しかし、どうやって情報を獲得されましたか?
 青木さんも、二丁目でお呑みになられたとは存じませんでした。いずれにせよ、安く呑める場所ですから、その点を踏まえても愉快な場所かと思います。
 浅野氏については、記事に書きました通り、石原氏を倒すためには、この際、消去法的支持を与えるしか他にないと観念致しました。
 別記事へのコメントですが、番組の前半に出てた20代後半のテノール歌手とは何かの勘違いではありませんか(^o^)?? もう、かつての三大テノールの時代ではなくなりましたね。ちょうど昨日も、川瀬氏のお宅にて、あの番組のヴィデオを見ながら、話し合っていたところです。
 また、皆さんでお会いしましょうね。
 これからも、当ブログを宜しくご贔屓に、お願い申し上げます。m(_ _)m
円山
2007/04/01 11:43

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