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help RSS 【ゲイ想】 いないいないばあ

<<   作成日時 : 2007/01/11 15:05   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 5 / トラックバック 0 / コメント 4

 ゲイライフなどと息巻いて、この私は大して特別な生活をしているわけではありません。そも、ゲイライフとは何でしょうか。ゲイが生きているから、ゲイライフ。それならどうにかこなしています――。
 男恋人がいるからゲイライフ? ハッテン場に行くからゲイライフ? ゲイ・バーに行くからゲイライフ? どれも変です。男恋人がいないゲイも、ハッテン場を知らないゲイも、ゲイ・バーが嫌いなゲイも、たくさんたくさん居ます。
 ファッションに拘るからゲイライフ? お洒落をするからゲイライフ? 美を追求するからゲイライフ? 変態だからゲイライフ? 淫乱だからゲイライフ? アートが好きだからゲイライフ? ブラバンやってたからゲイライフ? リブゲイだからゲイライフ? みんな違います。当て嵌まらないゲイは、たくさんたくさん居ます。
 ゲイライフを定義付けられるとしたら、極めてシンプルに――だと思います。敢えて定義するならです。

 ゲイであること=ゲイライフ

 あとのことは、ゲイだと言っても千差万別で、ゲイの数だけゲイライフがあるとしか、申し上げることはできなかろうと存じます。
 ひと括りで、ゲイを語ることは困難です。

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 同棲しているゲイ・カップルは、案外多いように感じます。調査してみたわけではありません。話を聞いてみる、ネットで読んでみる、噂を感知してみる、――そうした限りのことです。
 男同士だろうと、愛し合っているのなら、一緒に暮らしたいと考えるようになります。一緒に暮らしていれば、喩え双方が忙しくとも、いちいちデートの約束を合わせなくとも、常に恋人が傍にあるとの幸福感や安心感を得られるわけです。
 ただ、年がら年中顔を合わせていると、例えば週一ペースでデートのときだけ逢っていたのと比べて、一から十まで大好きだった筈の相手の、どうしても気に食わない部分まで見えてくるのが当たり前ですから、知り合って間もない二人がいきなり同棲するような場合は、破局が懸念されます。反面、付き合いが数年以上に及び、相手の放屁を笑い飛ばせる上、その臭気にも耐えられるようにまでなれば、同棲しても大丈夫でしょう。
 ストレート男女の同棲、そして結婚も、全く同じだと想われますが。如何ですか?

 ゲイによりけり――ですが、私の場合は特定の相手と長続きさせることを志向いたします。そもそも、恋愛を一から構築するだけのエネルギーが、私に残存していないので、尚更なのかも知れません。それゆえ、いまのパートナーで我慢しようなどと言っているのではありません。全くその逆で、いまのあいつほどのパートナーは他にあり得ない、お前が俺には最後の男♪――という本心から一途なのです。お惚気お惚気。いえーい。
 取っ替え引っ替え、新しい彼氏に鞍替えするゲイも居られます。それはその方のゲイライフですから、とやかく申せるものではありません。取っ替え引っ替えできるだけ、凄いとさえ思います。それなりにエネルギーを消耗する行為だとも言えるからです。若くないと無理でしょう。若くない取っ替え引っ替えゲイが居られるのだとしたら、そのエネルギーゆえ、むしろ尊敬に値します。

 エネルギーと申しましたが、ゲイの恋愛がストレートの恋愛と明確に異なるのは、出会いの機会が限定されているという実情でしょう。限定されているから、エネルギーが要るのです。
 たしかに、こんにちに至っては、ゲイのための恋人探し目的サイトも多々ありますし(斯様なもの、むかしは無かったのですから)、ゲイ・バー街も開けてきましたし、ハッテン場の敷居も低くなっていると想われます。明らかに、インターネットがゲイの世界をも大きく変えましたし、さらに変えつつあるのです。出会いのチャンスが拡がることは、単純に良いことでしょう。そのことによって、別れの悲哀や、人間関係の不愉快も増えたに違いありませんが、それでも私は、ゲイ・コミュニティーの裾野が拡がることは基本的に歓迎されるべき変化だと思います。弊害は付きものとして、前向きに消化するべきです。HIVの蔓延も大変気掛かりな問題ではありますが、だからと言って、ゲイ・コミュニティーを以前のように閉ざしてしまうことなど、もはや考えられません。
 つまり、それでもまだまだ、ゲイが恋人を獲得できる機会は、極めて限定されているのが実情だからです。
 そうでしょう。
 学校にせよ、職場にせよ、そこでどうやって自然にゲイ同士が好き合って愛を高め、結婚に至ることができましょうか?
 もうじき、世の中はバレンタインデーの話題で持ちきりになります。ですが、果たして、学校で職場で、ゲイが好きになった男性にチョコレートを渡し、愛を告白することが簡単にできる状況ですか?
 ストレートの男女なら、告白の本命チョコを渡された相手が、
「ごめんなさい……」と謝絶して、告白したほうが失恋に泣く――など、有り触れた光景になっていますが、同じことを、どうして男性同士だとできないのでしょうか? もちろん、結果がOKに越したことはありませんが。

 よーく考えれば、女性が男性に告白することと、ゲイ男性が男性に告白することは現象的も大差なく、本質的には全く同じだと考えて構わないと、私は感じるのです。
 しかし、世間様はなかなか、そうは感じていただけません。
 告白する側にも、される側にも、ためらいが生じてしまうからなのです。
 そこに根ざすものは、ただ一対、ゲイに対する偏見と偏見を恐れる心、それだけです。
 ゲイの心情も、ストレートと何ら変わらないとの意識に立ちさえすれば、このような偏見は一瞬にして霧消する筈なのですが。

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 ゲイであることがゲイライフなのです。ゲイのライフ=生きざま=人生。
 何も特別なものではありません。ただの人間として生きているだけです。
 男に恋することが、ストレートと異なるだけですから、そこにこそ力点を置いて語らざるを得ません。言うなれば、ゲイたる者が、素直に表だって男性に告白できるようになりさえすれば、世の中は革新的に飛躍できる筈です。唯一、男なのに男が好きなんて変だ――と、実に些細で空虚で、しかし巨大で手強い偏見が居座っているからこそ、ゲイは歪んだ生き方を強いられてしまっているのです。

 今年の私は、歪んだ生き方をますます正して、背筋も真っ直ぐに”ゲイライフしよう”と決めました。だってもう、これが私の生きざま=人生なのですから。これ以外、どうしようもありませんもの。

 ゲイであること=ゲイライフ

 これまでカムアウトしてこなかった友人知人たちへ――家族も含めて、ごく自然に自分のゲイネス(ゲイであること)を晒すよう、さらに一歩二歩と、前進しますよ。今年は。
 やはり、偏見を恐れる心の殻を破ることしか、偏見を無くす方法が見当たりませんから。
 この歳で、いまさら何を恐れることのあるものか――とかね。

 ゲイの側から、勇気を持ってアクションを起こさないことには、駄目みたい。
 偏見を持たないでね――なんて、お願いしているだけでは、駄目みたい。

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
ゲイネスについてのお話をうかがっていると、どこか外国人問題と重なる部分を感じます。例えば在日韓国人は見かけが日本人と変わり無いために、かえって面倒なことが多いという話を耳にします。逆に外国に行くと日本人であると見かけでバレてしまうので、有利な場合と不利な場合がありますよね。そんな場合に自分の立ち位置をいかに設定するか、否応無しに突きつけられます。そんなとき個人的には、ともあれ人間としてチャーミングでありたい、と思います。文章(特に先日のお母様についてのものなど)を拝見するにつけ、円山さんのチャーミングな人柄は、ストレートの僕にも充分伝わってまいります。ともかく肩肘張らず表現しつづけること、それこそが何よりも勇気あるアクションではないでしょうか?
darimana
2007/01/11 17:30
>darimanaさんのように、ストレートでありながら、私のようなゲイの端くれに、それこそ肩肘を張らず、実に柔らかく、ごく普通に接して下さるかたが居られることの発見は、ネットコムをやっていて最大の収穫であり、また歓喜です。幸せなことです。きっと、darimanaさんのような方たちは、大勢いらっしゃるものと信じております。ただ、なかなか顕在化しないのは、申すまでもなく、私たちゲイの側が引っ込み思案になっているからなのでしょう。いないいないばあ――してみると、たぶんほとんどの皆さんは表情を緩めて和んで下さるに違いありません。恐れているのはむしろこちら側なのです。むかしと違い近頃は、喩え外国で日本人を丸出しにしてもオタオタする人は少なくなったように想います。ゲイもそろそろ、ストレートの皆さんを信用して良いのではないかと感じています。疑心暗鬼と対抗心一杯では、溶解可能な偏見を、みすみす強張らせたままにしてしまうのかもと。
円山
2007/01/12 01:08
はじめまして!
昨日このブログを発見して、だいぶ読ませていただきました。
幅広い話題と、優しさのある解説が素敵ですね。
特に、細木和子さんが歓迎される世の中って怖いと
思ってきたわたしには、他にもそんな方がいらして、
何だかほっとしました。
彼女が最近の右傾化に一役買っているとも思いますし、
だんだんに個人も個性も否定されてゆくような
風潮も気になっています。
みんな一緒、みんなバラバラ・・・違いを間違いと
決め付けない世界を望んでいたのですが、今は
その逆向きであるようですね。
 
akira
2007/01/12 07:09
>akiraさん
 はじめまして。コメントありがとうございます。
 私も、akiraさんのように共感して頂ける方とお会いできて、ホッとしています(^^)。 akiraさんの仰った通り、本当は”みんな違ってみんなイイ”はずですよね。例えば細木女史の毒舌を笑って済ませられるうちはまだ幸せですが、ゲラゲラ笑いながら洗脳されているのではたまりません。尤もらしく彼女を先生と持ち上げる番組の作り方も嫌ですね。反論コーナーを作るのがフェアというもの(-_-)。逆向きと後戻りを絶対に許さない覚悟で、かなり真剣に書いていますので、どうかご一緒に、気持ちを携え合って参りましょう。コメントの付けにくい文章ばかりかも知れませんが、根は柔らかい私なので、これからも、どうぞ宜しくお願いします(^o^)!
円山
2007/01/12 08:49

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