【ゲイ想】 エイズ・ヴァチカン・コンドーム
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作成日時 : 2006/11/26 13:49
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12月1日の国際エイズ・デーを挟む一ヶ月間は、「東京都エイズ予防月間」である。
この”月間”の有無に関わらず、つね日頃からエイズの予防を心掛けなくてはならない。セックスへと突入する際に、はたと一旦冷静になってみるのだ。
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「この人物と交わるにあたり、私は、直接粘膜同士を接触させて良いのだろうか」
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血液と精液、女性の愛液、母乳、――これらからHIVは感染する。
唾液はどうかというと、実はこの中にもHIVは存在し得る。ただし、血液や精液、愛液、母乳と比較すると極めて微量なので、軽いキッスによる感染の心配なら、まず要らない。
いっぽう、血液が混ざり込んだ唾液によって感染する例はあるので、注意は必要だ。
したがって、フェレイショウ(=フェラティオ=オーラルセックス)の際にも、本当はコンドームを使わなくてはならない。口内炎や歯肉炎による出血を想定しなくてはならないし、口の中は粘膜に覆われていることを忘れてはいけない。
性器による交合は、性器同士であろうとアナルセックスであろうと、コンドームを使わないと、HIVに感染する危険性は圧倒的に上昇する。
性器による交合においては、当然、精液や愛液のやりとりがあるのと、出血が避けられないからだ。
コンドームを使わないと、それらが粘膜同士で擦り込まれ合うわけだから、HIVに感染しない筈がないほどの危険行為となる。
申し上げておきたいのは、男同士のセックスだけの話をしているのではないことだ。
男女の交合においても、全く同じ認識でいなければならない。
ただ、男女のセックスは避妊のためにコンドームを使用する率が高いのに対して(ちなみに、避妊薬ピルではHIV感染を防ぐことができない)、男同士のセックスは、避妊意識が存在しない分、コンドーム使用が’ないがしろ’になる危うい傾向がある。
これが、感染拡大をもたらす最悪の原因であろう。
HIVに感染しても、おそらく俄には症状がない。インフルエンザのような一時症状が出る”場合もある”が、それを以て感染と気付く可能性は低く、見過ごされるものだ。
感染しても、実際に発症するまでには時間が掛かる。数ヶ月、数年、十年、――人によってまちまちである。感染すれば、間違いなく発症するが、潜伏期間が長いわけだがら、その間にさらなるセックスに及ぶ可能性は充分にある。コンドーム使用を励行していないと、感染がますます拡大する恐れがある。
感染してから、ある時期を過ぎるとウィルスは一定量で安定するが事態は進行を続ける。免疫を司る細胞を容赦なく破壊してゆく。あるレヴェルまで免疫細胞が減った時点から、いよいよエイズの症状が出始める。
どのような感染症でも同じことだが、感染した事実を早期に把握し、処置を施せば、発症を遅らせることや弱い発症だけに留めてコントロールすることが可能になる。
HIVの場合、これを完全に死滅させることはできない。一度感染すると、身体から除去できない。
だから、できるだけ早く感染に気付き、症状がないか、あるいは穏やかなうちにこれを抑え、その状態を終生維持するように努めることが、HIV感染症――エイズへの対処法なのである。
そして、早く感染に気付けば、他者への感染が拡がらないよう食い止める効果にもなる。
HIVに感染しても、すぐに死んでしまうわけではない。
二十年来、不断の努力によって、HIVの活動を抑えたり、エイズの発症を遅らせたり、――と、さまざまな医療対処が可能になった。だから、すぐには死なない。
しかし、HIVそのものを死滅させる治療手段がないので、目下、感染したら終生感染したままであり、何もせずに放っておけば確実にエイズを発症する。発症しても、進行を遅らせる治療手段はあるが、エイズを完治させることは、いまのところできない。治療をやめてしまえば、当然、症状が悪化してしまうし、症状が悪くなればどうなるか、説明するまでもない。
このように、HIVが発見され、エイズが知られるようになった頃と比べれば、死の伝染病というイメージは薄れたが、HIVが命に関わる危険なウィルスであることには、何の変わりもない。
なお、HIVの数やエイズの症状をコントロールする治療は、なまやさしいものではない。
たくさんの薬剤を飲まなくてはならない。飲む時間が決まっている。飲み忘れると治療に失敗する。薬剤の副作用が深刻である。治療費が高い。――これを、終生続けなくてはならない。
だから、HIVに感染しても、エイズを発症しても、薬でどうにか生きてゆけるさ――という安易な考えは正しくない。薬を飲みながら生き繋いでゆくことは苦痛なのだ。甘く考えてはいけない。
HIVに感染しているかどうかは、血液検査によって判る。
いまでは、匿名、無料で検査できる。保健所を利用しよう。血液を採取して、一週間で結果が出る。(明らかに感染していない場合は、その日のうちに結果を知ることができる検査法もある)
感染の事実を早期に発見するために、自身の安心を得るために、パートナーと安心を共有するために、感染の拡がりを食い止めるために、HIV検査は重要だ。
HIV感染者の数は、増えるいっぽうである。
とくに先進国では、日本におけるHIV感染者数が突出して増加している。
その大半は、男同士のセックスによる感染である。
若年、青年層のゲイ・バイセクシュアルに、顕著な感染拡大が見られる。
先述したように、男同士のセックスには避妊意識が存在しないから、つい、コンドームを使うことがおろそかになる。
男同士なら、どうせ子どもができないのだから、ナマでやりたい放題――という時代は、あいにく疾うに終わったのである。HIVの登場を怨んでも仕方がない。
HIVに感染しないためには、性行為を一切しないことが一番間違いない。
でも、そうは言っても、なかなかねえ――である。
だから、コンドームを使うのだ。それしかない。
フェレイショウ=オーラルセックスにもコンドームが要る。
それと、HIV検査をしておこう。
最も理想的なのは、互いに検査をし、感染していないことを確認し合ったカップルが、浮気を全くしないで、末永く、死ぬまで愛を育むことなのだ――が。
手間もかかるし、努力も求められる。
しかし、これもまた、できる人たちから取り組んでみたらどうだろうか。こればかりは、できる人たちが多いと信じているのだが。
ヴァチカン(ローマ・カトリックの総本山)が、快楽だけを求める不道徳な行いだとして信徒たちに禁止のお達しを出していた「コンドームの使用」について、とうとう、近々その禁を解く大転換を図るらしいと伝えられている。
あの石頭たちがコンドームを解禁することは、他でもない、さすがに世界中のHIV蔓延を睨んでの、苦渋の決断となるわけである。彼らにしてみれば、快楽だけを求める不道徳な行いを許容することにも繋がるのだから、この決断は彼らの内心で、大層面白くないことだろう。
「それもこれも、ゲイどもが悪いのだ」と、話がおかしな方向へ進み、もっと酷い偏見や蔑視の根拠にならないよう、自らを律する意識変革をしなくてはいけないのではないだろうか――私たちゲイの側が。
HIVそしてエイズは、もはやゲイの病気だ――と断ぜられても、私たちが何も言い返せないような状況に陥ってしまっているのだから。
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性行為感染症 「エイズ(HIV感染症)」
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