低能流[ゲイ]文章計画

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help リーダーに追加 RSS 【ゲイ想】 違和感だけが残りました

<<   作成日時 : 2006/10/26 02:42   >>

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 TBSの番組、「アイチテル!」というのを視ました。
 雨上がり決死隊が司会を務め、日本語が堪能な外国人女性たちが二十名ほど、ああだこうだと好きなことを怒鳴り合う番組でした。
 この夜は、相談者として、イケメン・30代のゲイと称する青年が登場。混血風の、まあ確かにイイオトコ。近しい友人はもとより、親にまでカミングアウトしているゲイなのだそうです。
 彼は、付き合いの長い親友のストレート男性に恋をしており、まだ自分のことをゲイだと知らない彼に、果たして「好きだ」と告白してしまって良いものか悩んでいるとのことで、その相談にやってきたことになっていました。
 日本語が堪能な外国人女性たちは、ぎゃあぎゃあと賑やかに、ふざけながらも、ときに真面目そうな顔になって、威勢良く様々な意見を言い放っていました。
 相談者のイケメン・ゲイ君は、好きになったその男性との、とても仲の良い友達としての関係を壊したくない一方、親しい友達だからこそ告白したいとの想いを抱いていたそうです。

 告白することについての賛否の議論は大いに白熱しました。
 男女の告白と同じだと捉えて、あとで気まずくなって距離ができることを心配するより、気持ちを伝えることが大事だと賛成する意見。
 友達として、これからも続けてゆくことを重んじるなら、相手がストレートだということもあり、ここは黙って何も言わない方が良いという意見。
 ある外国人女性は、ゲイがストレート男性に告白することを、相手側の衝撃に配慮して捉え、ゲイネスを告白されて対処に戸惑う人の気持ちに主眼を置いた意見を述べ、併せて、カミングアウトされる親の気持ちは如何ばかりのものかと提起していました。自分の息子がゲイを選択したら、どうしよう――などとも。
 別の女性が、それは偏見に基づく見解だと反論していましたが、私もそう感じました。
 それに、ゲイは選択してなったりならなかったりするものではなく、ゲイというもう一つの性があると言えるほど、生まれながらにゲイなのです。そこはもう、偏見と言うより無理解のレヴェルです。

 番組は、ああだこうだと騒いでいる外国人女性たち自身の同性愛観などにも話題が及び、実際にレズビアン体験がある女性や、一度は同性と酷く乱れてみたいなどと発言する女性の言葉で盛り上がっていました。
 ゲイを語るときは斜に構える司会者が、ことレズビアンとなると好色に目を輝かせて笑いをとるなど、明らかに、ゲイとレズビアンに対する温度差を如実に反映させた、安っぽい、視聴率重視の番組的態度を維持していたのが、うんざりでした。

 さらに、本物のゲイたちに意見を聞くとして、どこかの観光系ゲイバーを”取材”し、見るからに、いわゆるニューハーフさん風で、視覚的にインパクトのあるゲイ(?)たちの発言を流していました。相談者のイケメン・ゲイ君とは、明らかに別種の個性です。
 本物のゲイを取材するとなると、必ずこのようなニューハーフさん系を出さざるを得ないところが、――固定観念だと批判したいものの、――他に方法が無いのでしょう。
 つまり、堂々とテレビに顔を出すことができる普通のゲイなど、決定的に少ないからです。
 ご商売をなさっているであろう方たちに、ギャラをお支払いして出ていただくしかないわけです。
 紋切り型で、ああまたこれか――と感じますが、そもそも企画が企画なので、あれしか他に無いのでしょう。

 さて、相談に訪れたイケメン・ゲイ君は、たくさんの意見を聞いて、結局、その好きになったストレートの親友に告白することを決断した――というところで、また来週となりました。
 次週は、いよいよ、その告白の場面も流したりして、スタジオの外国人女性たちが一斉に涙する展開になるようですから、おそらく、その親友は、
「お前の告白を受け入れることはできないが、俺は、たとえお前がゲイでも、これまで通り、友情は変わらない」とか何とか、そういうドラマが用意されているのでしょう。

 はっきり言ってしまうと、これは「やらせ」の匂いがぷんぷん。
 私の印象を、率直に述べたまでですが。


 それなら、相談に訪れたイケメン・ゲイ君は、俳優さんなのかなあ? ストレートなのかとさえ想えてしまいます。親友が好きになって告白というのも、本当の話ではないように感じてしまいます。
 番組の冒頭、司会者の、
「……で、その親友はノーマルなの?」
 との質問に対して、相談に来たイケメン・ゲイ君が、
「はい、彼は確実にノーマルです」
 と、応じていたからです。
 果たして、我々ゲイが、ゲイでない人たちのことを「ノーマル」と呼ぶでしょうか?

 少なくとも私は、そういう嫌味な呼び方はしたくありません。
 ゲイでない人たちを、ストレートとかノンケと呼ぶことはありますが、ノーマルとは決して呼びません。
 ゲイでない人たちをノーマルと呼ぶと、ゲイをアブノーマルだと解釈することになりますもの。

 親にまでカミングアウトしたようなバリバリのゲイ君が、ストレートだと判っている親友に、好きになったことを告白しようかどうしようかと悩み、それを、敢えてテレビに、顔まで出して相談する――との経緯そのものに、自然と首を傾げてしまいます。
 彼が本当に、カミングアウトするほどのゲイなら、ストレートに告白しても意味がないことを覚っているでしょうし、どのみち友人たちにカミングアウトしているのなら、その親友に対しても、躊躇無くゲイであることを明かすことができる筈だからです。自然に知るところとなるかも知れませんもの。
 どうでしょう。テレビに出てまで、相談するでしょうか?
 繰り返しますが、私の率直な印象です。

 私は、ストレート(ノンケ)をノーマルと呼んでいたことが不愉快です。
 使ってはならない言葉だったと、私は感じます。
 ことの真偽はいずれにせよ、違和感だけが残る番組内容でした……。

 

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