低能流[ゲイ]文章計画

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help リーダーに追加 RSS 【ゲイ想】 雑感→新宿二丁目

<<   作成日時 : 2006/10/18 11:38   >>

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 一日に一度ぐらいは、おのれの顔を鏡に映して見るものである。否応なく、たとえば歯を磨くときには、自ずと目の前にある鏡に顔が映るから、無意識のうちには大抵見ているものである。そうこう、この40年近く見ている筈なのに、つい昨日、同じように映って見えたつもりのおのれの顔が、異様に汚らしいことに気付いて愕然とした。
 肌は荒れ放題。張り無く弛み、皺が浮いている。シミだらけ。汚らしいこと、この下もなし。
 そうか。私は汗かきだから、顔に汗疹――あせも――汗焼けが生じるのかも分からぬ。左様な馬鹿な。ああ、分からない。
 いまさら慌てても、まさしく後の祭りで、どうして肌のお手入れを怠ってきたものかと地団駄を踏んでも、踏むだけ野暮というものであろう。
 それと、腹が出て仕方がない。きっと以前から同じように出ていたのだと思い込みたいのだが、どうにも腹が出て仕方がない気になる。明らかに太るいっぽうなのは体重計がそう示す。だから科学的に理解できるのだが、腹へ集中的に脂肪が蓄積しているかどうかを俄に察することは難しい。
 ところで、明らかに太るいっぽうである理由は明解なのである。筋トレをしたことはしたが、筋肉が付いてきたからではない。毛頭ない。それは嘘に近い思い込みだった。正しくは、総合的運動不足の一語に尽きる。ゆえに、その対策もまた一語に尽きている。自明のことなので、もう書かない。
 いずれにせよ、こうして人は老いるのである。
 どうせ老いることが歴然としたからには、あとはもう、如何にして醜くなく老いるかを考えるしか他にない。
 醜くなくとは、もはや外見上の議論ではなくなっていることを速やかに覚り、近々齢45を迎えるのを前にして、いまこそ思考を切り替えるべきときが、ついにやって来たようである。
 諦めるのではない。放り出すのではなく、おのれの実態を”明らめる”のである。すなわち、おのれの逆立ちしても変容することのない姿形を、心根をも含め、まこと実にこうであると明らかに眺め、そして受け入れることが肝要と心得た。
 そのことこそが、醜くなく老いることかも知れぬ。ああ、知れぬことだ。

 行く川のながれは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとどまることなし。世の中にある人とすみかと、またかくの如し。
 ――方丈記 鴨長明 13世紀

 祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。娑羅双樹の花の色、盛者必衰のことわりをあらわす。おごれる者も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。たけき者も遂にはほろびぬ、ひとえに風の前の塵に同じ。
 ――平家物語 作者不明 13世紀か

 我がパアトナアに教えられ、新・グウグルウウスなるものを見た。
 もとより、先のヴァアジヨンを知っていたグウグルウウスだったのが、このほどさらに進化したヴァアジヨンが頒布されているとのことで、早速、自分のコンピユウタアへダウンロアド――落とし込めてみた。
 日本語で操ることができるようになったことと、カトゥマンヅという地方都市まで見せてくれるようになっていることぐらいしか、私には新旧ヴァアジヨンの違いが分からなかったが、我がパアトナアに言わせると、新ヴァアジヨンには、さらなる付加機能が続々と付いていて、ゾクゾクするほど優れているとのことである。(!)。
 とにかく、このグウグルウウスなる発明は驚くべきものである。
 我が家のヴェランダ下に植えられている桜並木の葉の色や、幹の形状まで、また通りを歩く人間の頭も、やや朧気ではあっても、――いつの間にやら衛星が宇宙から撮影した画像によって観察できる玩具が、無料にて世界中のコンピユウタア使用者に頒布されているのだから。
 ナサというアメリカ政府の機関は、常日頃から、いったいどれだけ詳細な地表情報を獲得しているものかと、本当にもう降参してしまうべきものがある。
 申すまでもなく、グウグルウウスの、あの画像よりも遙かに鮮明な画質で、常時、アメリカの諜報機関は上空から地球全体を把握していることの証明である。地球上の全ての人間が、アメリカ政府による監視可能な状況に、すでになっていることを思い知るのである。
 グウグルウウスとは、疑いなく、ある種の権力誇示であり、アメリカに対する反抗意欲を削ごうと企てるプロパガンダだ。
 ――などと息巻いても意味がないので、もう息巻かない。
 ともあれ、凄い玩具なのである、グウグルウウスなるものは。
 ただしくは、Google Earth――。
 グーグルのmore――もっとGoogleへ入り、Googleのツールのうち、Earthへ入れば落とし込むことができる。
 早い話、ここ↓である。
 http://earth.google.co.jp/

画像

 これは、グウグルウウスで見た↑新宿二丁目一帯の画像である。
 これを見るだけでは、撮影時期が、ちょいとむかしなこともあり、当然分からないのだが、現地へ足を運んだ人なら確実に分かることがある。
 最近の新宿二丁目は、どことなく淋しい。
 もちろん、週末の夜ともなれば、それなりに大勢のゲイそしてレズビアンたちが集まって、店から表へはみ出すほどの賑やかさだと言える部分では大いに言える。
 因みに、相変わらず、若いゲイ層が多く足を運んでおり、私のような中年ゲイにとっては、これまたそれなりに疎外感を覚えざるを得ない。――とは申しても、頑張っている中高年ゲイは、しっかり新宿二丁目で頑張っていて、そうそう易々と縄張りを変えるものでもない。私などより、ずっと歳の行ったゲイ諸氏が、私などより、ずっとずっと素敵な出で立ちを決めて、厳然と、矍鑠と歩いておられるさまをポツポツと見掛け、頼もしく安心を感じたものである。
 ならば、いったい何がそんなに淋しいのかを言うと、以前より空き地が多いのである。空き地と行っても、更地野っ原ではなく駐車場になっているのだが。
 あれここも、なんだあそこもと、歯が抜けたようにそれまであった建物が姿を消し、どんどん(?)駐車場へと変貌しているのだ。これを淋しいと言わずして何としよう。
 どうして、建物を壊して駐車場にしているのかは、大家さんにもいろいろ事情があるのだろうから分かりようがないが、私のような者でも判る理由は一つあって、それは建物の老朽化、あるいは低層ゆえの効率悪さから、立て替えもしくは駐車場化を余儀なくされてしまうことだろう。

※この趣きは是非とも残して欲しい気持ちもある(老舗ビル)
画像


※この表記には不気味な印象が強い(旧スカイジム解体現場)
画像

 石原東京都知事が、新宿二丁目は美観を損ねる云々の戯れ言を吐いたことが頭を過ぎる。

 たけき者も遂にはほろびぬ、ひとえに風の前の塵に同じ――石原慎太郎殿へ。さようなら石原慎太郎殿。

 地域再開発の名の下に、新宿二丁目が強引に他のものへと作り替えられてしまう危険性を、私は、あの歯が抜けたように街が変わってゆく様子を知って、肌身で感じたのである。
 もちろん、逆に、アジア最大のゲイタウン新宿二丁目がグレイドアップする前兆だと、プラス思考で捉えられるのなら、もちろんそちらのほうが嬉しい。
 デデンデーンと、幾つか集団的に建物を高層化し、そこへあまたのゲイ酒場――、それだけでなく多種多彩なる愉しいゲイスポットをも詰め込み、ストレイトが一緒に寛げる開放的で美しい公園なども整備し、地域を挙げ、ゲイタウンとして肯定的発展を遂げるとの見通しがあるのだったら、新宿二丁目を愛する者の一人として、この上もなく幸せな気分になれる。

画像

 衰退という言葉を聞きたくないのだ。確かに、形あるものは滅びるのだが、老い衰え滅び行くのは、この腹の出た私ぐらいにしておいて頂いて、伝統も根付き、そしてもはや国際的観光スポットでもある、ゲイの街・新宿二丁目は、どうかどうか栄え続けて欲しいと願うのみである。
 ただし、ダウンタウンには必ず蔓延る影もある。愛憎渦巻くがゆえに怨念の街でもある。小説のネタには事欠かないだろう。――がしかし、なかなか表には見えてこないドロドロの一切を想った上で、私はあの街が必要だと言っている――。

画像

 そうだ、これから観光立国に力を注ごうとしている日本政府そして東京都政こそが後押しをして、ゲイタウン・新宿二丁目・整備発展計画の旗を振って頂きたいものである。少なくとも次の東京都知事には、そのような物分かりの正しい人に就任して貰いたい。民主党など、社民党はもちろんだが、そのような着眼をもっと積極的にすれば、どの政治勢力も確実に票が伸びるのではないだろうか。
 どっすか安倍ちゃん、ひとつ?
 ――と、少々お気楽に過ぎ乱暴な雑感だが如何。

 

画像

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内 容 ニックネーム/日時
先日久しぶりに新宿の繁華街を歩き回りました。来日した友人につき合ってのにわか案内人だったのですが、「あれなに?」「これなに?」と問われて説明するたびに、普段意識せずに通り過ぎていた、新宿という街の密度が感じられ新鮮だったです。
酒が飲めないせいもあり、僕はほとんど歓楽街の体験がありません。普段都心では点と点を結ぶようにしか移動しないのですが、改めてよく眺めて見ると、実に多くの情報が、ほんの小さな一角に「ぎゅっ」と詰まっている。友人は半ば口をポカンと開けたまま「なんてクリエイティヴなの!」と言いました。
たぶん多くの外国人観光客が、単純にこうゆう感想を抱くのでしょう。とはいえ、分からない文字や言葉に囲まれて、ほとんどの人がそのとば口を見いだせぬまま、やがて東京をあとにするのだと思います。
2へ続く
darimana
2006/10/20 04:21
1から続く
というわけで、もしもこうした人たちが楽しめる、ユニークなミュージアムが新宿の繁華街にあったらどうだろうか?なんてその時思ったんですよ。雑踏の中のオアシスでありながら、街ともちゃんとつながっている憩いのスポット。
円山さんのお話を読みながら、二丁目だったらさらにテーマを絞り込めそうな感じがしました。例えばキース・ヘリングやピエール&ジルなど、ストレートにもなじみ深いゲイ・アーティストの作品や、そこにまつわるファッション・音楽・映像など、これらを総合的に展示・発表する居心地の良い空間。夜間オープンで、しゃれたカフェなどあればさらに良し。
もしこれら大人向けの、洗練された公営テーマ施設が都内にいくつか定着すると、対外的にも東京自体の文化的評価が高まるはずです。要約すれば「粋な街だ」と世界から羨望される。結果として多彩な人や情報が集まり、活気が生まれてくるわけです。
少なくとも莫大な金のかかるオリンピックよりはマシなのでは?と思うのだけど、きっと石原知事は嫌いだろうな、こうゆう軟派なプラン。康夫ちゃん立候補しないのだろうか?
darimana
2006/10/20 04:27
>darimanaさん  突っ張っていた二十代の私は、闇鍋の中身を明るいところで見たような東京の街並み・景色が嫌で嫌で、渋谷などを歩いても、罵倒し捲っていたものですが、いまは違います。渋谷の街並みはとっても面白いと思えるようになりました。いまや原宿など、kawaiiの聖地です。先日、日比谷から汐留まで散歩したのですが、カード下の赤提灯群を通り過ぎると線路下の旧倉庫を改造した高級そうなイタリアンレストランがあったり、その隣には同じく旧倉庫のスペースを使った典型的Japanese居酒屋があったり。そして、いまの汐留に至っては、まるで”未来都市”の趣き。日比谷や新橋界隈のホテルに宿泊しているような外国人さんたちは、きっとあの辺りを散策するのでしょうから、歩いてみて、さぞかし、東京ってfantasticと感嘆するだろうと感じました。東京はシュールでかっこいい都市です。
円山てのる
2006/10/20 14:00
 darimanaさんの新宿二丁目開発計画、賛成です。私は以前から、ゲイタウンをゲイだけの街にしておいてはいけないと考えています。二丁目という街が、いつまでもゲイの避難所であり続けていると、けっきょくゲイとストレート、同性愛者と異性愛者の隔絶を解消できません。ゲイが、自ら隔壁を設けておいて、やれゲイを理解して欲しいだの、ゲイを嫌いにならいで欲しいだの、訴えたところで空しいだけ。darimanaさんのご意見のように、粋な街として、日本人でも外国人でも、どんなセクシュアリティーの人間でも、愉快な気持ちになれる、そんなゲイタウンになったら素敵です。
 石原殿の発想は骨董品のようなものですね。もう一度、あの頃に帰りたいとの、それこそノスタルジーでしかなく、しかも陳腐。作家の発想とも感じられません――なんちゃって(^^;
円山てのる
2006/10/20 14:01

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