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help リーダーに追加 RSS 【コラム】 日本橋エレジー(東京五輪立候補決定)

<<   作成日時 : 2006/08/30 19:30   >>

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 【2006/02/28の記事に加筆修正して、再掲載しました】
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 石原都知事が、東京に再びオリンピックの聖火を……と息巻いているそうな。
 そして今日、JOCが国内の夏季オリンピック立候補都市を東京に決定した。残念ながら、福岡は落選……。
 都知事殿曰く、「オリンピックは国家の事業なり」……オリンピック招致そして成功の恩恵を国家レベルで考えるのだ、みたいなことを吠えているらしい。2016年を目標にしている。あと十年だ。
 石原殿は、何でもすぐ国家国家と宣うが、オリンピックの本義は国家への恩恵ではござらぬ。もちろん、首都圏という一地域振興のためでもない。オリンピックの本義は世界平和だ。そんなことも分からないでどうするんだあ……と、俺は言ってやりたい。

 俺はオリンピックが好きなので、東京でやろうが、どこでやろうが、構わない。けっきょく、どちらで開催したって盛り上がる(盛り上げられる)のだから。
 もちろん、こないだのトリノみたいに、時差の大きい地域での開催だと、観るほうもしんどいが、何より、選手たちが大変だ。開催国の選手が最も有利なのだろう。コンディション作りとかの面で。
 そういうことから、お隣中国で開催の北京オリンピックには、格別、気合いを入れる日本人選手が多いだろうし、観戦ツアーにせよ、中継合戦にせよ、狂ったようなお祭り騒ぎになるだろう。
 なので、日本近隣のオリンピック開催、日本での開催、……が諸々の利をもたらすのは良く分かる。景気の刺激材料にもなるのだろう。祭りというのは、そもそも景気付けだ。パアッと派手に大騒ぎし、儲ける者は儲けて、名を上げる者は上げよ。おこぼれに与る者は与りなさい、後に続く者は続きなさい、ということだ。日本国内への招致そのものに、反対する気持ちはない。さっきも書いたように、俺はオリンピックが好きだから。

 俺は、1964年の東京大会から、こないだのトリノ大会まで、オリンピックの夏季冬季とも、全ての開会式をTVライヴで見逃していない。それってどうしてなのか。明快な発端がある。
 俺の最も幼い記憶(@2歳と11ヶ月12日)が、東京オリンピックの開会式だということだ。記録にあたれば、正確な時刻まで特定でき得る記憶なのである。
 ――家族一同で白黒テレビの生中継――開会式を観ていた。
 ――白黒のブラウン管画面――大空に五輪の飛行機雲を映し出した。
 家族の誰かが、もしかして、家の屋根の上、物干し場から「生」の五輪の輪が見えるかも知れないと言った。そこで、上の兄姉らを追い掛けるように、誰かに抱っこされた俺も、屋根の上の物干し場へ到達。当時は、高い建物がまるで無かったんだ。真っ青な大空を見上げると、少し向こうのほうだったが、間違いなく五色に彩られた五輪の輪っか雲が浮かんでいた。綺麗だと思った。ついさっき、テレビで観たのは白黒だったのに、リアルでは、青い空に五色というところがミソで、それが俺に強烈なインパクトを与えたのだろう。だからこそ、いまでも、斯様にはっきり覚えている。
 なので、俺はオリンピックの開会式を、TVライヴで観る。見逃してこなかったのは偶々で、別に拘っていたわけではない。ゆえに、ちょっと不思議な感じもしてくるのだが、はてさて、いつまで続けられるものだろうか。

 ところで、本題はこのことではない。日本橋の話である。
 小泉総理が、日本橋の上に架かっている高速道路を取り去ることが叶ったらいいなあ……というようなことを言い、懇談会のようなものができたそうな。詳しいことは知らないが。

 日本橋の上に通した高速道路が野暮だってのは、江戸っ子だったら当たり前の常識。
 なんてえ不粋なことをしやがるんでえ……ってなもんだ。
 でも、一遍ああして作っちまったもなあしゃあねえや……てえんで、誰もがすっかり諦めていたところへ、総理さまの一声で、どうにかできねえかと相談が始まったてえ寸法だあ。

 何が言いたいのかを言うと、あのように、重要文化財である歴史的な日本橋の真上に首都高が通ってしまった原因こそ、64年の東京オリンピックだった……こと。
 あの頃は、とにかく、オリンピック成功のため、遮二無二突貫工事をやった。用地の確保は、できるところなら手当たり次第に……という調子だったわけだ。首都高を川の上に通そうなんて、いの一番に決まったに違いない。ハナから、日本橋の運命は決まっていたようなものだ。それに、当時の人々は、オリンピック成功のためなら、身も心も捧げなくちゃいけないみたいな空気の中で生きていたから、誰も声を上げて反対できなかった。

 四十年も経って、ようやく、日本橋を覆う高速道路を移設できないかという話し合いが始まった。
 それは、もちろんけっこうなのだが、現実性がどのぐらいあることなのか? 何をどうするにせよ、周囲のビルも、いくつか一緒に移設しなくちゃならないみたいだし、日本橋一帯のかなり広範な大再開発を考えないと成就しないらしい。何しろ、数千億円という膨大な予算が必要だと言われる……。

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 石原都知事は、この一件に触れ、高速道路を移設するんじゃなく、日本橋を他へ移せば良いと言い放った。予算も、それなら数十億円で済むとのこと。都知事曰く……ノスタルジーは解るが、それだけで物事が動くもんじゃない……のだそうだ。
 行政の責任者ゆえの発言だろうが、それにしても、これから、あらためて東京にオリンピックを……と叫ぶ割には、ちょっと無神経な態度じゃないのかと俺は憤る。いったい何様が仰っているの? って感じよね。

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 そんなことをほざくような知事が牽引するオリンピック招致なら、俺は反対である。
 何も、東京でオリンピックなど、開催しないでけっこうだ……と、へそを曲げたくなってしまう。
 早く別の、もっと素敵な都知事さまが生まれて、都民に頭を下げ、みんなで一緒に、慎ましいオリンピックをやりませんか?……とでも提案するなら、吝かでもないが。

 オリンピックを持ってくれば、潤う業種もあるだろうし、地域の活性化も果たせるやも知れぬ。しかし、同時に必ず哀しい破壊が起こってしまうもの。
 哀れ日本橋である。
 象徴的だから、あのまま残したほうが後生への教訓になるだろう。
 
 オリンピック招致……。
 既存の施設を大々的に活用し、全く、新たな破壊を起こさない方策があるのならまだしも、どうせダメだろうという想いが、ついつい先に立つ。
 ましてや、日本橋を愛する人たちに向かって、日本橋のほうを引っ越せばイイだろうと暴言を吐くような現都知事に、新たな破壊を防ぐなんて優しい気持ちがあるかどうか、大いに疑わしいものである。
 そもそも、国威発揚のために、オリンピックを使いたがっているような石原殿ではないか。

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 今夜から、
 立候補決定を記念して
 東京都庁舎をライトアップするのだと……





 開催地決定までの道のりは長い。3年後の2009年に決めるのだそうだ。世界で20都市近くが立候補するとも言われ、激しい招致合戦になると伝えられるものの、どのような合戦なのだろう。
 どうせ、賄賂? 利益誘導? 悪い予感ばかりがドロドロと頭をもたげる。
 いずれにせよ、都民の税金が使われるのだろうから、納税者として、馬鹿な使いっぷりをしないように、釘をたくさん、ブスブスと刺しまくっておきたい。
 おっと……。石原殿の”わら人形”にではなくてよ。

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【雑記】06/09/05 石原慎太郎落選キャンペーン
 体力、もたなくてもいいよ。ご隠居を勧めるね。  ・ 「オリンピック招致を言い出した以上、やらないわけにはいかない。それまで体力がもつかなあ」  ・  所詮は石原裕次郎の兄でしかない石原慎太郎が、2007年4月に、東京都知事3選へ出馬する意向を表明した発言と伝えられている。1999年に現職に就いてから、もう7年。3選され、さらに4年務めたら12年。とんでもないことである。どうかどうか、早々に引退して頂きたい。老害というやつだ。 ...続きを見る
低能流[ゲイ]文章計画
2006/09/07 11:24

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