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ノンケの方たちは、ほとんど、ご存じないことだろう。 ・ かつて――2000年2月11日の深夜、新木場公園内で、ゲイ狩りによる凶行によって、一人のゲイ男性(当時33)が惨殺された事件があった。約一週間後に、犯人グループは逮捕された。「新木場ゲイ殺人事件」と呼ばれ、俺たちゲイにとっては、決して忘れることのできない事件である。 殺されたゲイ男性は、いわゆるハッテン行為のために、夜の新木場公園にいたものと想われる。ハッテンとは、ゲイ同士が恋の相手を探し合うこと……。往々にして、一度限りのセックスを求めることも、ハッテンと称される。夜の公園は、しばしば、そのスポットとして用いられてきた。 日本では、欧米とは違って、このようなゲイを狙った襲撃事件は極めて少なかった(表沙汰になる数としては……であるが)。 「新木場ゲイ殺人事件」のあと、しばらくのあいだは、夜の公園など屋外でのハッテン行為は、リスクが大きいので控えようではないかとの議論もあったのだ。……が、時間の経過ととも、次第に事件の記憶が風化して、手軽でスリリングな屋外のハッテンが、あの事件前と同じほどまでに復活してしまっていたのだろうか。(……だろうなあ) 今月8日の午後9時頃、「新木場ゲイ殺人事件」が起きたのと同じ、東京・江東区の新木場公園――夢の島運動場の遊歩道で、都立高校生(18)ら少年四人が、衣服を着用せずにいた男性(34)を襲撃し、現金二万円余りを強奪した事件が発生していた。被害男性は、全身打撲の重傷を負ったそうである。 早い話が「ゲイ狩り」事件である。逮捕された少年四人は、金欲しさと言うよりも、夜の公園で男を探しているゲイ男性を狙い、彼らを襲って愉しむつもりで、新木場公園へ行ったのだろう。 卑劣な犯罪だ。断じて、許すことはできない。 想うに、その悪童どもは、襲う相手がゲイでもホームレスの人たちでも、どちらでも良かったのだろう。いずれにせよ、立場の弱い者を襲って、あわよくば金を巻き上げようとの魂胆だったわけである。奴らにとっては、ゲイ狩りもホームレス狩りも、弱い者をいじめて満足を得る、愉快なお遊びだった。何と、拙く愚かな認識なのだろう。 今回捕まった高校生どもは、 「同性愛者なら、被害に遭っても警察に届けないと思った」と陳述しているそうだ。本当に馬鹿なガキどもである。 たしかに、夜の新木場公園でハッテン行為をすること自体は、俺から見ても、あまり恰好の良い姿ではない。 それに、いまはむかしと違って、そのようなやりかたをしなくとも、恋の相手、セックスの相手を見付ける方法は他にいくらでもある。しかも、安全に。 しかし、困ったことに、きっとある種のフェティシズムがあって、それに絆され、一部のゲイたちが夜の公園へと誘われるのだろう。すなわち、野外で行為に及ぶゆえのスリルが、好きな人たちにとっては堪らない刺激なのだ。俺は、まっぴら御免なのだが。 お勧めはできないとは言え、これはフェティシズムなので、いくら、やめておけと忠告しても、また、本人も危険であることを重々理解しているのに、ついつい……ということなのだろうと想う。仕方のないことだ。止めても聞いて貰えないのであれば。 だから、夜の公園でハッテンするのが好きなゲイ諸兄へ、この際だから、申し上げておく。 深夜、公共の場所で露骨な性行為に及ぶという、一般的には、批判されて当然とも言われてしまうようなフェティシズムを、どうしても敢行したいと言うのであれば……だが。 一つは、襲撃されても反撃できるだけの体力をつけておこう。全裸でも応戦できるだけの、武具を準備するべきかも知れない。決して、やられっぱなしでは駄目だ。もちろん、殺されてはならない。殺してもならないのだが。 それから二つめは、仮に被害にあったとしても、泣き寝入りすることなく、堂々と警察に届け出ることを心に決めておこう。 自分はゲイだから、しかも野外ハッテン(という、恥ずかしい行為)をしていたから、などと言って、襲撃、強奪、……屈辱的な酷い仕打ちを受けたのに、弱気になって逃げてしまっては、本人が我慢できたとしても、ゲイ狩り遊びをしようとする不埒な馬鹿ガキどもを付け上がらせることになるだけである。 襲われたら戦って身を守る、そして被害を堂々と訴え出る。 これぐらいの覚悟をした上で、大好きな野外ハッテンに臨んで頂きたい。 さもないと、これからのちも、こうしたゲイ狩り事件はなくならないし、馬鹿どもがますます調子に乗って、却って同類の事件が増えてしまうかも知れない。日増しに不穏さを増して、予想もつかなかった悪事が生じ、蔓延る時代、そして、何が何でも自己責任だと冷たく棄てられ、人権問題も、ひいては殺人事件さえも、放ったらかしにされかねない空虚な時代、それこそが「いま」なのである。悲しいことだ。 先日は、さあ気軽にカミングアウト! ……について書いたが、今日は、図らずもゲイネスを晒すことの危険性について書く羽目になってしまった。 俺が言いたいことは単純である。いついつまでも顕在化しなければ、ゲイである俺たちに明るい未来はない。でも、顕在化することには、相当する危険が伴うことを承知しておこう。 自由や権利は、ボウッと待っているだけでは得られない。嫌な言いかたになってしまうが、勝ち取る気概がないと得られない。しかし、そのためには痛い思いの一つや二つ、三つ……、何のその、との覚悟をしなくてはならないぞ……という、とりあえずは俺の耳にも痛い話である。 今月8日に起きた「新木場事件再び」は、俺たちが”再び”気持ちを引き締める契機になった筈だ。 これは、いろいろな意味を含んでいる。ハッテン行為そのものを、その是非を、俺たちゲイの側から、考え直そう……という意味においてもである。(ゲイの社会的認知獲得を目標として捉えたとき、果たして、ハッテン行為が、その妨げになってはいないだろうか……。HIV問題も含めて、みんな、それぞれ、考えてみようよ。) 世の中は、確実に保守化している。 今年の東京L&Gパレードも、実は要注意なのである。 |
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ネットを覗いて「ゲイ」になる
最近〆切に追われて缶詰になっているので、ネットを覗くのを意識的に控えていました。コメントを寄せてくださった皆さん、レスを返さずにすみません。そして本当にありがとうございます。リアクションがあるというのは、やっ& ...続きを見る |
フツーに生きてるGAYの日常 2006/08/10 19:20 |
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利用出来る物は利用する。・・・・ |
政治に利用するなんて 2008/10/08 01:17 |
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円山てのる 2008/10/08 09:50 |
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